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2000 年度 実績報告書

簡易型拍動流左心補助装置の研究開発

研究課題

研究課題/領域番号 11357013
研究機関東京大学

研究代表者

井街 宏  東京大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (10010076)

研究分担者 小林 信一  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助手 (20323610)
阿部 裕輔  東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (90193010)
鎮西 恒雄  東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (20197643)
筒井 宣政  (株)東海メディカルプロダクツ, 代表取締役社長(研究職)
今西 薫  土肥病院, 心臓血管外科, 医師(研究職) (70168516)
キーワード補助循環 / 循環補助装置 / 左心補助装置 / 拍動流 / 不全心モデル / 駆動装置 / 血液ポンプ / ヤギ
研究概要

本研究は左心室に低侵襲的にアプローチでき拍動流で流量補助が出来る簡易な循環補助装置を開発すると共にその不全心に対する効果を解析し、最終的には臨床応用可能な装置に仕上げることを目的としている。具体的には先端に流入弁、途中に流出弁を組み込んだ1本のカニューレを腋下動脈あるいは大動脈経由で左心室内に挿入し、他端に空気圧で駆動する弁のないシングルポートの血液ポンプを接続し、左心室から血液をくみ出して大動脈に拍出することによって全身循環の維持と冠動脈血流量の増大を計り得る装置の研究開発である。
本年度は、昨年度までの実験を繰り返し、血行動態を計測して補助効果を調べると共に、心不全の作成方法、カニューレ挿入時の出血の防止方法、カニューレの形状、弁の構造等に関しても詳細な検討を行った。この結果、最終的なデザインを確定でき本研究の最終目標をほぼ達成し得た。また、本装置の一つの応用として、オフポンプバイパス時にしばしば生ずる右心不全に対する流量補助が可能か否かについても検討した。流入、流出弁の位置を逆に取り付け、右房から右室を経て肺動脈へ挿入する方法、そのためのカニューレの形状等についてヤギを用いた予備的な実験を行った。この結果、カニューレの形状を工夫すれば、弁の変更のみで本システムが簡易な右心補助システムとして使用可能なことが明らかになり、今後の研究の新たな目標となった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 今西薫 他: "経大動脈的拍動流型左心補助循環装置(Heart Ranger)の臨床応用のための安全性、有効性の検討"人工臓器. 29(2). 337-344 (2000)

  • [文献書誌] K.Imanishi, et al: "Pump performances of transaortic LVAD (Heart Ranger) using left ventricular failure model"ASAIO Journal. 46(2). 176 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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