研究課題
1.仮想空間システム高速ネットワーク伝送研究遠隔教育応用のため、メディア教育開発センターと総務省通信総合研究所本所(東京都小金井市)およびけいはんな情報通信融合研究センター(京都府)との間で、ギガビット・ネットワークを用いた遠隔協調接続基礎実験に成功した。2.仮想空間応用研究(1)高臨場感スキル学習教材の開発と評価仮想環境システムを利用した語学教育手法の研究のため、英語会話等を撮影した実習用教材のプロトタイプを編集した。(2)仮想空間における科学技術理解・オブジェクト指向プログラムを対象に、抽象概念とプログラムの挙動の理解を促進させるため、仮想現実感技術を利用したプログラミング環境を設計し、形状によってクラスの継承関係を表現する可視化に加え、可聴化を開発した。・仮想空間の全方向投影可能な利点を活かして、プロトタイプシミュレーションソフトウェアを発展させ、恒星、惑星、衛星、彗星等を表示し、宇宙空間を仮想的に自由に移動することにより、宇宙空間の理解を深めるためのコンテンツを開発した。また、惑星間空間シンチレーション観測によって得られた太陽風空間分布を三次元可視化するための検討を行なった。3.仮想空間における評価研究(1)生理学的評価映像のリアリティが、学習者に対する理解や集中度・疲労の生理学的影響を評価するために、ハイビジョン実写映像を撮影・簡易編集を行なった。また、映像と同期して音声を多チャンネルで立体的に呈示するシステムの構築を行なった。(2)心理的評価仮想空間が人間に対する心理学的影響を評価するため、画面数の影響、刺激映像の運動周波数の影響に関して、多面ディスプレイ・システムの「臨場感」の測定法をほぼ完成させ、実験データ収集後、論文誌に投稿した。
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