研究課題/領域番号 |
11358010
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
三枝 正彦 東北大学, 大学院・農学研究科附属農場, 教授 (10005655)
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研究分担者 |
太田 実 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (00005670)
清和 研二 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (40261474)
鳥山 欽哉 東北大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (20183882)
工藤 昭彦 東北大学, 大学院・農学研究科, 教授 (00073966)
伊藤 豊彰 東北大学, 大学院・農学研究科附属農場, 助教授 (10176349)
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キーワード | 中山間地 / 不耕起栽培 / 付加価値農産物 / 環境負荷 / 農業経営 / 持続的農業 / 里山、里地 / 自然環境 |
研究概要 |
里山、里地の二次的自然環境維持保全のための技術開発と農村調査を行い、次の点を明らかにした。 (1)中山間地棚田水田の有効利用法として連続する水田におけるケイ酸を主体とする水質や環境要因の調査を行い、温水田として一筆設置することによって安定な栽培環境が得られる反面、灌漑水のケイ酸供給能が著しく低下すること、温水田の有効利用として、マコモやクレソン、サトイモの栽培が有望であること、テツ魚の生態、生理と遺伝様式を明らかにし今後の養殖の可能性を明らかにした。 (2)ブルーベリーの品種判別法として"PCRを用いたDNA多型検出法"を開発すると共に、高炭酸ガス下で挿し木栽培を行えば、従来、品種によっては難しいとされていた、ハイブッシュブルーベリーの緑枝挿しが可能であることを明らかにした。 (3)GPS、GISを組み合わせて、放牧牛の摂食行動、休息行動などを詳細に追跡調査したところ、放牧牛の行動範囲は土地利用や地形面を反映しており、無牧柵放牧の可能性が示された。また、中山間地農業における家畜糞尿の活用とその問題点を明らかにした。 (4)中山間地農村調査によって、その農家経済、農家経営状況を詳細に明らかにすると共に、農村風景の評価法を開発し、"条件不利地への直接支払い"の有効性と問題点を明らかにした。
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