研究課題/領域番号 |
11358015
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
辻 隆之 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究所, 教授 (00075764)
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研究分担者 |
森崎 隆幸 国立循環器病センター研究所, 部長(研究職) (30174410)
佐久間 一郎 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究所, 助教授 (50178597)
土肥 健純 東京大学, 大学院・新領域創成科学研究所, 教授 (40130299)
尾股 定夫 日本大学, 工学部, 教授 (90060186)
中西 喜彦 鹿児島大学, 農学部, 教授 (40041636)
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キーワード | 三次元視硬性内視鏡 / ミニブタ卵胞卵 / レーザ共焦点顕微鏡 / 水浸型対物レンズ / 遺伝子組み換えミニブタ / 培養卵保持MPGマイクロポケット / 低侵襲採卵 / GFP(green fluorescent protein) |
研究概要 |
200〜300個の受精卵を処理して1個体が得られる現状の遺伝子組み換えミニブタ作出法を効率化するために、新しいストラテジーを開発した。すなわち、三次元視硬性内視鏡を用い、吊り上げ低侵襲方式で卵巣より採卵した未熟な卵胞卵を、われわれが開発したMPG(microporous glass)のマイクロポケットに循環する培養液の流れに乗せて固定する。約42時間程度培養し、成熟させ、体外顕微受精を行う。その受精卵にヒトDNAとGFP(green fluorescent protein)をマイクロインジェクションし、蛍光を発する胚のみ選抜して、硬性内視鏡で低侵襲的に受胎させ、遺伝子組み換えミニブタを得る方法である。 このうち、雌ミニブタ4頭で3〜5回程度定期的に低侵襲採卵できることを証明した。さらに卵観察用正立型レーザ共焦点顕微鏡システムに水浸型対物レンズを装着すると染色しなくてもアクリル製ハウジングに固定されたMPGプレート上の5×5のマトリックスに穿ったマイクロポケット(直径140μm)内に固定された受精卵前核が観察できることを世界で初めて明らかにした。マイクロステージ装着型顕微鏡を用い、繰り返し(2,000回以上)正確に個別の培養卵顕微鏡画像をパソコンでスキャニングする自動システムを開発した。
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