研究課題/領域番号 |
11410004
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
谷中 信一 日本女子大学, 文学部, 教授 (20230253)
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研究分担者 |
影山 輝國 実践女子大学, 文学部, 教授 (50152608)
石川 三佐男 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (70222974)
池田 知久 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (50036555)
大西 克也 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (10272452)
池澤 優 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (90250993)
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キーワード | 楚文化 / 郭店楚簡 / 出土資料 / 中国古代思想史 / 宗教思想史 / 道家 / 儒家 |
研究概要 |
研究代表者の所属機関において、およそ隔月で公開研究例会を開催することを中心とした研究活動を行った。 (1)第1回公開例会(5月13日 於日本女子大学):池澤優助教授「子弾庫帛書と『絶地天通』神話」と題して、子弾庫帛書の宗教思想史的研究において新たな視点を提供した。 (2)第2回公開例会(7月1日 於東京大学):中国文物研究所研究員胡平生教授「郭店楚墓竹簡中的孝与忠」と題して、「孝」と「忠」について、伝承文献との関わりから思想史的分析を行った (3)第3回公開例会(9月30日 於日本女子大学):楠山春樹早稲田大学名誉教授「郭店本の出現とこれからの『老子』研究」と題して、永年にわたる老子研究を背景に、いわゆる郭店『老子』と現行本の比較研究が示された。 (4)池田と谷中は、「新出簡帛国際学術研討会」(8/19〜22 中国・北京)に出席。池田は、「馬王堆漢墓帛書『式法』の研究」と題して研究発表を行った。 (5)郭店楚簡国際学術シンポジウム(12月9日 於日本女子大学) (1)基調報告 谷中信一(日本女子大学・教授) (2)太一信仰の考古学的検討から見た『楚辞』の篇名問題-「東皇太一」- 石川三佐男(秋田大学・教授) (3)The Nature Taiyi in the Guodian Manuscript"Taiyi sheng shui":Abstract Cosmic Principle or Supreme Cosmic Deity? Donald Harper(シカゴ大学・教授) (4)郭店楚簡『唐虞之道』の社会的「利」思想について-「利天下而弗利」を中心にして- 李承律(東京大学大学院博士課程) (5)従出土文献看仁字古文和仁愛思想 〓樸(中国社会科学院哲学研究所・研究員) (6)香港中文大学文物館蔵《日書》簡牘整理与研究 陳松長(湖南省博物館副館長) (7)王家臺秦墓竹簡『歸藏』について 近藤浩之(北海道大学助教授) (8)総括発言 池田知久(東京大学・教授) 本シンポジウムでは、郭店楚簡などの近年続々と出土される文献資料が、伝世文献の欠を補って、思想史研究において無視することができないほどの新知見を提供しうることがさまざまな角度から実証された。
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