研究課題/領域番号 |
11410004
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
谷中 信一 日本女子大学, 文学部, 教授 (20230253)
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研究分担者 |
影山 輝國 実践女子大学, 文学部, 教授 (50152608)
石川 三佐男 秋田大学, 教育文化学部, 教授 (70222974)
池田 知久 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (50036555)
大西 克也 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (10272452)
池澤 優 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教授 (90250993)
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キーワード | 楚文化 / 郭店楚簡 / 出土資料 / 中国古代思想史 / 宗教思想史 / 道家 / 儒家 / 古代漢語 |
研究概要 |
(1)科研郭店楚簡研究会として研究例会を開催した。詳細は下記の通り。 5月12日/日本女子大学/漢代の避諱について/影山輝國/ 7月28日/東京大学/従楚国出土物看『離騒』的神游/復旦大学中文系教授徐志蕭/ 10月13日/日本女子大学/包山楚簡に見える證據制度について/廣瀬薫雄 (2)郭店楚簡研究会編として本年度末に論文集を編集・刊行した。書名は『楚地出土資料と中國古代文化』(総620頁)、出版社は汲古書院である。本書の具体的な構成は下記の通り まえがき(池田知久)/郭店楚簡から見た『老子』の形成(楠山春樹)/『老子』の二種類の「孝」と郭店楚簡『語叢』の「孝」(池田知久)/郭店楚簡『老子』及び「太一生水」から見た今本『老子』の成立(谷中信一)/郭店楚簡『太一生水』における太一の性格-抽象的な宇宙の理法なのか、宇宙の至上神なのか-(Donald Harper(ドナルド・ハーパー)・池澤優譯)/郭店楚簡『唐虞之道』の社會的「利」思想について-「利天下而弗利」を中心にして-(李承律)/郭店楚簡與早期儒學(姜廣輝)/郭店楚簡中的孝與忠(胡平生)/太一信仰の考古學的検討から見た『楚辭』の篇名問題-「東皇太一」-(石川三佐男)/試析上博楚簡《孔子詩論》中有關"〓疋"的幾條竹簡(曹峰)/王家臺秦墓竹簡『歸藏』の研究(近藤浩之)/包山楚簡に見える證據制度について(廣瀬薫雄)/《五行》補注(〓樸)/簡牘資料と思想史研究の擴大-尹灣漢墓簡牘の分析を中心として-(李成珪)/「國」の誕生-出土資料における「或」系字の字義の変遷-(大西克也)/帛書《陰陽五行》甲篇的文字識讀與相關問題(陳松長)/子彈庫楚帛書八行文譯註(池澤優)/秦代避諱試探(影山輝國)/あとがき(谷中信一)/執筆者略歴 (3)現在、上海博物館所蔵の戦国楚簡も公開されつつあり、さらなる新出土資料の発見並びに研究によって、本研究課題が収束することはあり得ず、今後一層多くの研究者が加わって中国思想史の再構築がなされ続けて行くであろう。
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