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2001 年度 実績報告書

学校教育におけるジェンダー・バイアスに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11410043
研究機関東京学芸大学

研究代表者

村松 泰子  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (30239545)

研究分担者 河野 銀子  山形大学, 教育学部, 助教授 (10282196)
藤原 千賀  武蔵野女子大学, 現代社会学部, 助教授 (60249042)
高橋 道子  東京学芸大学, 教育学部, 教授 (70107712)
キーワードジェンダー / ジェンダー・バイアス / 学校教育 / 理科教育 / 科学 / 成績 / 中学入試の有無 / 女子校
研究概要

本研究の目的は、学校教育におけるジェンダー・バイアスに関し、とくに理科をとりあげ、興味や態度のジェンダー差の有無と背景要因を明らかにすることである。前年度までに、全国各地の公立中学校で中1(9校)と、その追跡で中2(8校)に対し、集団自記式質問紙調査を実施した。また、中1調査は、学校特性による違いを見るため、東京都と周辺の国公立・私立中学計22校(2校は全国調査と重複)でも実施した。2001(平成13)年度は、中2調査の二次分析、学校特性による違いの分析、調査校の教員インタビュー調査を行なった。結果の概要(一部)は下記のとおりである。
1.中2調査の二次分析
理科のおもしろさの変化を軸に見ると、以前からおもしろい>中学からおもしろい>中学からつまらない>前からつまらない、の順に理科好きが多いが、中学からつまらなくなるのは実験への参加の減少が関係しており、中学からおもしろいという女子は計算を必要とする学習内容の理解度が高い。
成績の自己評価を軸に見ると、女子は下位者で「理科離れ」がとくに強く、上位者は自然や科学に本質的な興味を示している。理科の得意・苦手や態度は、男子のほうが成績ランクとの関係が強い。
2.学校特性による違いの分析
入試の有無で比較すると、理科への積極的態度、理科のジェンダー観などは、入試なし(公立校)で男女差があり、入試あり(国立・私立校)は差がない。家庭環境の違いが大きいと考えられる。
共学校(公立校)の女子と別学(私立校)の女子の比較からは、後者の利点として理科の実験や、数学や理科に積極的になるが、他方、意識の面では理科は男性の教科とする傾向が強かった。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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