研究課題/領域番号 |
11410045
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
碓井 たかし 金沢大学, 文学部, 教授 (40079447)
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研究分担者 |
岩本 健良 金沢大学, 文学部, 助教授 (50211066)
溝部 明男 金沢大学, 文学部, 助教授 (90127142)
橋本 和幸 金沢大学, 文学部, 教授 (80031798)
田邊 浩 金沢大学, 社会環境科学研究所, 助手 (50293329)
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キーワード | 高齢者の文化活動 / スウェーデンの高齢者福祉 / 高齢者福祉サービスの生産と配分 |
研究概要 |
本年度は、国内と国外のそれぞれで、調査研究を行った。 国内では、石川県金沢市の25歳以上65歳未満の男女について、質問紙を用いた面接調査、「文化と社会生活に関する意識調査」を実施した。必ずしも高齢者に焦点を当てたものではないが、65歳末満の人までを含み、各年齢層を比較することが可能なものとなった。調査の主な内容は、趣味やスポーツなどの文化活動、家族、教育などである。高齢化社会において、高齢者がいかに(生きがい)をもって生きることができるか、が問われており、そうした(生きがい)につながるような人々の文化活動と、そのサービス供給を調べることに意義がある。これまでに、(1)高齢者ほど正統的な文化活動を行っている、(2)高齢者ほど大衆文化活動を相対的に高めに評価する、(3)高齢者がより「個人よりも家族を重視する」という傾向はみられない、などの知見が得られた。 国外では、スウェーデンにおいて、調査を行った。日本の福祉関係者が福祉のモデルとすることの多い、スウェーデンの地方政府(自治体)に即した実態がどうなっているのか、全国保健福祉庁での調整機能と、コミューンレベル、カウンティレベルでの高齢者福祉と医療サービスの実態を、ストックホルム、リンショーピング訪問での事例研究をして、国際比較の観点を得ることができた。 また、福祉サービス供給の生産者と配分者の関係を原理的に考察し、日本の制度実態と住民の福祉資源の選択の先行プロジェクトの展開として、愛知県、石川県双方でのNPOの実態と事例研究を手がけた。
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