研究課題/領域番号 |
11410058
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研究機関 | 聖徳大学 |
研究代表者 |
佐藤 智美 聖徳大学, 人文学部, 助教授 (80240076)
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研究分担者 |
高尾 公矢 聖徳大学, 人文学部, 教授 (50167483)
山村 滋 大学入試センター, 研究開発部, 助教授 (30212294)
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キーワード | 子育て支援 / エンゼルプラン / 地方 / 保育所 / 少子化 |
研究概要 |
平成13年度には、地方版エンゼルプランに関する調奄の結果と、地方における保育や子育て支援の実情を整理し、まとめることを中心に作業を進めてきた。このうち、全国の自治体を対象として実施した地方版エンゼルプランに関する調査では、全国の約半数の自治体から回答があった。その結果、子育て支援の実情は地域により非常に様々であること、特に、人ロ規模の小さい自治体では、都市部とはまったく異なる多くの問題を抱えていることが明らかになった。 今年度は、このような地方の自治体の事例として、山形県西川町の保育、子育て支援の実情を継続して追跡してきた。西川町では、少子化と高齢化が進行する典型的な過疎の町であり、このような町では、子どもは明らかにマイノリティになりつつあり、町立の保育所の定員を満たすことさえ困難な状況である。そこでは、保育所の統廃合が大きな問題となる。この保育所の統廃合について、廃止から統合して新しい保育所の設置までを追跡、調査してきた。統合された新しい保育所は新年度を目前に開所したが、そこには子育て支援センターが併設されており、現在では、このセンターの機能面が議論されている。3世代以上との同居世帯が圧倒的な過疎地で、どのような内容の子育て支援が必要とされるのかが間われている。 全国の自治体を対象とした調査の結果の整理と、都市部にはない地方の過疎地における保育、子育て支援の実情をまとめた報告書を作成する準備を進めている。
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