研究課題/領域番号 |
11410062
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
|
研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
丹野 朝栄 東洋大学, 社会学部, 教授 (00058116)
|
研究分担者 |
大坪 正一 弘前大学, 教育学部, 助教授 (80194215)
新妻 二男 岩手大学, 教育学部, 助教授 (80125476)
青木 辰司 東洋大学, 社会学部, 教授 (50141073)
藤本 典裕 東洋大学, 文学部, 助教授 (50297719)
星山 幸男 東北福祉大学, 社会教育学部, 助教授 (10219181)
|
研究期間 (年度) |
1999 – 2001
|
キーワード | 農業高校 / 地域リーダー / 教育改革 / 職業教育 / 農業政策 / 新農業基本法 / 学習指導要領 / 産業教育 |
研究概要 |
本年度は、科学研究費(基盤研究B)の最終年であり、継続してきた研究の補充を行うと共に、研究成果を可能な限り、公表することに主眼を置いた。 研究代表者の丹野は、2001年10月26日に挙行された「庄内農業高校百周年記念事業」に出席するとともに、創立100周年記念誌に寄稿し、その成果の一旦を示した。 各研究分担者は、自らの担当した分野で、精力的に活動し、その一翼を、本報告書の中で紹介した。 本研究の課題は、再三再四取り上げてきたが、日本の第一次産業の基盤である土壌を、日々、教育的、人間的に、再構築しているという前提(或いはしている筈)に立って、東北地方の農業高校(庄内・盛岡・小牛田・大曲・三本木)の卒業生を対象にインテンシィブな調査を行ってきた。そこでは、戦前の校長の個性やその教育的基盤というものが、卒業生にあたえる'誇り'として多大なる影響を及ぼしていることを把握できた。 また、戦後の教育刷新委員会議事録を通して日本の職業教育が如何に基底されていったのか分析を行った。そこでは、とりわけ農業教育はさほど議論されていない事がわかった。また、その傾向は現在まで続いているとも言える。 本研究は、農業と教育の交叉点に位置している「農業高校」の卒業生を実際に面接し、その中で得たものが何を提起しているのか、それらが戦後史を繙く、縁となりうるかを目的として行ってきた。 少子化、時代の推移、かかる狭間のなかで日本の教育、日本の農業を将来的に考察する便を求めてゆく今後の研究課題である。
|