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2001 年度 実績報告書

元炭礦労働者の閉山離職後におけるキャリア再形成の研究

研究課題

研究課題/領域番号 11410064
研究機関早稲田大学

研究代表者

正岡 寛司  早稲田大学, 文学部, 教授 (70063625)

研究分担者 嶋崎 尚子  早稲田大学, 文学部, 教授 (40216049)
佐藤 慶幸  早稲田大学, 文学部, 教授 (00063561)
藤見 純子  大正大学, 人間学部, 教授 (60173457)
澤口 恵一  大正大学, 人間学部, 専任講師 (50338597)
西野 理子  東洋大学, 社会学部, 専任講師 (50257185)
キーワード炭砿 / 石炭 / 失業 / 職業 / 家族 / ライフコース
研究概要

本研究の目的は、昭和46年の旧常磐炭砿KKの閉山によって解雇された約5,000名の元砿員たちを対象に、離職前および離職後の30余年にわたる職業キャリアおよび家族キャリアの縦断データを作成し、(1)非自発的離職を経験した労働者の役割移行の難易、(2)非自発的離職後の職業キャリア・パターン、(3)職業生活引退後のライフスタイルを明らかにし、その要因を探ることにあった。平成9年より開始した元砿員への追跡調査(面接ならびに郵送)は、今年度までに5回実施し、約900名からライフコース・データを収集してきた(別途に職員100名に実施)。結果、生存を確認できる者の6割から情報を得たことになる。
平成13年度は、最終年度にあたり成果のとりまとめを行った。具体的には、昨年度までの面接調査ならびに郵送調査によって得られたデータを活用し、元炭砿労働者の閉山後のキャリアの再形成過程を分析し、『炭砿労働者の閉山離職とキャリアの再形成PARTIV』にまとめた。
なお今年度には、当初の計画にはなかったが、旧常磐炭砿の元技術系職員(11名)の研究協力をえて、常磐炭砿の坑内外記録写真をデジタル化する機会を得た。100余点の写真をデジタル化した。これらの写真は、当時世界最高水準を誇っていた日本の石炭鉱業技術の一端を示すものであり、貴重な資料である。前述の報告書に、詳細な解説を加え、「写真で綴る常磐炭砿」として収録した。同時にHP上でも公開をはじめた。
当申請研究は、今年度をもって終了するが、最後に今後の研究計画についてふれておく。6割にまで達した元砿員の追跡調査は平成14年度に終える予定である。また、これまでデジタル化をすすめてきた昭和46年大閉山前後の旧常磐炭砿KKの文書資料等については、目下資料アーカイブとして再構築し、公開にむけた整理を行っている。当申請研究成果を含め、平成15年度を目標に、最終成果論文集を刊行する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 正岡寛司, 藤見純子, 嶋崎尚子, 澤口恵一: "炭砿労働者の閉山離職とキャリアの再形成 PartIV"早稲田大学人間総合研究センター・早稲田大学文学部社会学研究室・大正大学人間学部社会学研究室. 184 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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