研究課題/領域番号 |
11410066
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 西南学院大学 |
研究代表者 |
佐々木 武夫 西南学院大学, 商学部, 教授 (00123935)
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研究分担者 |
坂口 桂子 大分県立芸術文化短期大学, 助教授 (50280285)
都築 耕生 中部大学, 人文学部, 教授 (20155427)
豊田 謙二 福岡県立大学, 人間社会学部, 教授 (60244802)
佐々木 美智子 中村学院大学, 家政学部, 助教授 (40309878)
徳永 勇 吉備国際大学, 社会学部, 助教授 (60207553)
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キーワード | 東アジア / 産業化 / 儒教秩序 / 家族集団の変化 / 介護機能 / 生産組織の変化 / 中小企業と大企業 / 環境教育 |
研究概要 |
1980年代には.東アジアは産業化を成功させた地域として注目された。近年IMFショックによって大きな影響は受けたものの、2000年には日本・韓国・台湾は、実質的には先進国水準に近づきつつあると考えられる。このように日本・中国・韓国・台湾という東アジアの社会は、いまや太平洋の西縁における一経済圏を形成するまでになった。 経済成長や儒教の影響などの共通性は見られるものの、東アジアの諸社会は、宗教・民族において多様であり、様々な歴史的な対立や確執を抱えてきた。また西欧においては冷戦構造は一応の終結を見たが、東アジアでは依然として冷戦時代の分裂国家を抱えているのが現状である。このためこの地域のナショナリズムはしばしば複雑な様相を呈する点にも留意した。 今年度は、家族集団の構造・機能変化と職場集団の構造・機能変化の両方に注目することにより、産業化のインパクト、とりわけきわめて短期間に近代化・現代化・ポスト産業化を進めつつある社会の変化に注目して、その過程を把握するための資料収集を進めた。急速に変化する社会では、一般に一貫した統計資料が少ないが可能な範囲で収集を試みた。 韓国では儒教倫理の変化の現状を、道徳・社会科の教科書を対象に比較分析を試みようとしている。ついで中国・台湾との比較も試みる予定である。また、地方都市の研究では中小企業と大企業の関係に注目しつつ資料を収集しつつある。中国では、都市の環境教育の変化に関する資料を収集しつつある。台湾では中小企業のネットワークおよび家族介護のあり方を日本のそれと比較するための資料を収集しつつある。研究目的を実現するために資料収集を進めた。
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