研究課題/領域番号 |
11410069
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
所澤 潤 群馬大学, 教育学部, 助教授 (00235722)
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研究分担者 |
菊地 俊夫 東京都立大学, 大学院・理学系研究科, 助教授 (50169827)
松下 佳代 群馬大学, 教育学部, 助教授 (30222300)
古屋 健 群馬大学, 教育学部, 教授 (20173552)
田中 麻里 群馬大学, 教育学部, 助教授 (10302449)
関戸 明子 群馬大学, 教育学部, 助教授 (50206629)
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キーワード | 教員養成 / 日本語教育 / 大泉町 / 太田市 / 外国人子女教育 / ブラジル / ポルトガル語 / イマージョン教育 |
研究概要 |
第3年度は、太田・大泉地区の小中学校の教育の国際化の実態に関して、前年度までの実績をふまえてさらに具体的な問題に立ち入った調査を行うとともに、必要とされる教員資質について検討を進め、まとめの方向に向かった。教育面の調査では、昨年度まで日系ブラジル人児童生徒の在籍数の多い学校を中心に、授業の実際、授業方法の開発、日本語教育の実際、学校環境などについて調査を進めてきたきたが、本年度はさらにブラジル政府の許可する学校であるピタゴラス、パラレロ等でも実態を調査し、公立小中学校に在籍するブラジル人児童生徒の教育のあり方と比較を進めつつある。また、前年度から着手した保育園の実態調査、および、日系人児童の行動形態と学校建築の関係の調査は、今年度も継続した。1昨年度、昨年度とも学校現場で教員が見いだしている問題点を探るために、群馬大学教育学部の受講学生に太田市の小学校の外国人子女教室において授業の補助の体験を持たせ、その上で、受講学生から外国人子女教室担当教諭へ質問する形での質疑応答の場を設けて来たが、本年度はさらにブラジル人学校ピタゴラスで動揺の機会を設け、日本人の側とは違う視点を研究に取込むように努めた。地理学の面からは、コミュニティの存在形態と祭り組織の関連性に関する聞き取り調査を行ない、アリーナ理論から大泉町祭りにおけるサンバパレードの消長についての解釈を試みた。なお、平成13年10月に日本教育大学協会全国教育実習研究部門で研究成果の発表を口頭で行ったが、外国人子女の存在を前提とした場合に、教員養成はなにをおこなわなければならないか、という視点をとったものである。
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