研究課題/領域番号 |
11410070
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
新井 郁男 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (30000061)
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研究分担者 |
若井 彌一 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (60004123)
高田 喜久司 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (70115351)
山口 満 筑波大学, 教育学系, 教授 (20006571)
矢澤 雅 名古屋学院大学, 外国語学部, 助教授 (70239739)
西 穣司 上越教育大学, 学校教育学部, 教授 (70120095)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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キーワード | カリキュラム開発 / カリキュラム評価 / 人的条件 / 物的条件 / 校内運営条件 / 専門的指導助言条件 / 学校特性条件 |
研究概要 |
本研究は、実質的に下記の2グループに分かれて研究作業を遂行し、その上で各グループの研究成果を持ち寄って全体の調整を図った。その結果、次の研究成果を得ることができた。 1.理論的研究グループ(基礎研究班と比較研究班の2班で構成) 主として基礎研究班が担当して、「各学校におけるカリキュラム開発進展段階モデル」を策定した。このモデルの特徴として、各学校のカリキュラム開発の基本理念・目標の浸透・共有という校内運営条件を機軸として、各学校ごとの人的条件・物的条件・専門的指導助言条件・学校特性条件の総合的かつ力動的な組み合わせによる、「事前準備」、「開発始動」、「継続的修正・改善」、「成熟」の4つの進展段階を描出した点をあげることができる。また、諸外国(英・仏・独の3か国)との比較研究を通して、わが国の場合とくに生徒の学習状況の具体的事実に基づくきめの細いカリキュラム評価の着実な積み重ねの不可欠性を明確に指摘した。 2.先進的事例校調査グループ 小学校4校・中学校3校・高等学校3校(計10校)の先進的事例対象校の詳細な事例調査を実施し、その結果次の重要な知見を得ることができた。 (1)比較的長期にわたり、しかも独自性の高いカリキュラム開発を推進している学校においては、日常の授業の展開状況や生徒(集団)の学習状況の具体的事実と深く関連づけられた開発の継続的な営みが認められた。 (2)「総合的な学習の時間」のカリキュラム開発に特徴的に認められる点として、その学校の以前までの研究歴や地域社会条件(つまり、学校特性条件)に十分適合した学習課題の設定と、学習形態・方法における積極的な創意工夫の採用(とくに保護者・地域住民による協力・援助)という二つの条件が、とりわけ重要な促進条件であることが明らかになった。
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