研究課題/領域番号 |
11410080
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研究機関 | 国立教育政策研究所 |
研究代表者 |
山田 兼尚 国立教育政策研究所, 生涯学習政策研究部, 部長 (40000070)
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研究分担者 |
澤野 由紀子 国立教育政策研究所, 生涯学習製作研究部, 総括研究官 (40280515)
笹井 宏益 国立教育政策研究所, 生涯学習製作研究部, 総括研究官 (10271701)
山本 慶裕 国立教育政策研究所, 生涯学習製作研究部, 総括研究官 (50135646)
藤岡 英雄 東洋大学, 教授 (39457388)
鬼頭 尚子 国立教育政策研究所, 生徒指導研究センター, 研究員 (00290859)
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キーワード | 生涯学習 / 学習需要 / 現代的課題 / 高齢社会 / 情報社会 / 環境問題 |
研究概要 |
平成2〜4年度に国立教育研究所・生涯学習研究部(当時)が行った生涯学習における成人の学習需要の調査結果(「成人の学習意識に関する調査報告書」平成3年3月)と比較し、この10年間の社会の急激な変容に対応して、それらがどのように変化したかを明らかにすることを目的とした。すなわち、前回の研究枠組みと調査データを参考として、本研究では職業生活における成人の学習需要の変化を主たる研究課題とし、併せて、地域社会における現代的課題(高齢化社会、情報化、地域の連携、国際化、男女共同参画社会)に対する成人の学習需要に焦点を絞った、インターネットによる質問紙調査を実施し1022人から回答が得られた。 主たる知見は以下のとおりである。 「学習需要の変化」については、(1)前回調査と比較して、大きく減少したのは「体育・スポーツ」や「時事・社会問題」への学習需要である。両者の領域への学習需要は、半分近くまで減少している。(2)「IT」、「外国語」、そして「職業上の知識や技能」に関する学習需要は増大の傾向にある。(3)「趣味的なもの(俳句、手工芸等)」への学習需要も2倍以上に、そして、「家庭生活に必要な知識・技能」への学習需要も3倍近くまで増大している。 「現代的課題」については、(1)「年金保険の知識」(高齢化社会)、「英語などの外国語」(国際化)についての学習需要が高い(75%以上)。(2)逆に低かったのは、「ジェンダーフリー」「子育て支援」「セクハラ」(いずれも男女共同参画社会)で、その学習需要は40%前後であった。
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