研究課題
最終年度にあたる本年度は、研究代表者および研究分担者が、研究期間における調査と蓄積をもとに、それぞれの成果を取りまとめることを重視した。また、これまでに収集した資料の整理や解読をすすめた。全体的作業として資料収集のため、国立公文書館の各省文書および内閣文庫、国立国会図書館の憲政資料、東大史料編纂所所蔵の島津家文書、防衛研究所所蔵の陸軍省文書の閲覧と撮影を続行した。現地調査としては、研究の主要な対象地である鹿児島市において、鹿児島県歴史資料センター黎明館所蔵の史料および鹿児島県立図書館所蔵の郷土史料の閲覧・複写などを行ったほか、薩摩・琉球の関係史にかかわる資料収集のため沖縄県那覇市の調査、黒糖専売および西郷隆盛の関連資料を収集するために沖永良部島(和泊町)・奄美大島(名瀬市、龍郷町)の調査、西南戦争関連の資料収集のため、大分市、宮崎市、宮崎県北川町、高千穂町、諸塚村、南郷村、西米良村、椎葉村、鹿児島県小林市での調査を実施している。また、香川県歴史博物館において讃岐松平家文書の調査、山口県立文書館で毛利家文庫の調査を行った。幕末維新期薩摩藩年表作成の作業は、情報量が膨大となったため、現在も継続中であり、研究期間終了後の作業を続行させる予定である。現在までのデータはCD化している。研究の成果は研究成果報告書によって公表する。また、報告書以外にも、雑誌論文や著書を通じて成果を公表していく予定である。
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