研究課題/領域番号 |
11410091
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 広島女子大学 |
研究代表者 |
秋山 伸隆 広島女子大学, 国際文化学部, 教授 (60142337)
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研究分担者 |
西本 寮子 広島女子大学, 国際文化学部, 助教授 (70198521)
樹下 文隆 広島女子大学, 国際文化学部, 助教授 (70195337)
菅原 範夫 広島女子大学, 国際文化学部, 教授 (90117010)
五條 小枝子 広島女子大学, 国際文化学部, 助手 (20118045)
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キーワード | 戦国大名 / 毛利氏 / 毛利元就 / 文書目録 |
研究概要 |
戦国大名毛利氏関係史料、とりわけ多数の自筆書状を含む毛利元就文書が、質量ともに第一級の戦国大名文書であることは衆目の一致するところである。本研究は、元就文書を調査・収集し目録化することを当面の目標としつつ、最終的には歴史的・文学的・言語的観点から元就文書の文章表現の総体を多角的に究明することを目指している。 計画初年度である今年度は、学生アルバイトに既刊史料集を検索させ、元就文書を収集するとともに、山口県文書館・東京大学史料編纂所等に架蔵されている未刊史料に含まれる元就文書を集中的に調査・収集した。その結果、平成12年2月末までに書状2241点、判物1017点、合計3258点の元就文書を収集した(重複分を含む)。この数字は、かつて利岡俊昭氏によって報告された元就文書2701点を大幅に上回っている。 また、元就文書の収集作業と並行して、元就自筆書状を1点ずつ研究組織全員が共同で検討する作業も進め、国語学・国文学分野の成果の一部は、別項に記したように雑誌論文として発表(発表予定も含む)されている。さらに、研究組織全員で広島女子大学公開講座「毛利元就文書を読む」(全 5 回)を実施して、研究成果を地域社会に還元した。 来年度以降、元就文書の仮目録を作成・配布して新史料の情報収集に努めるとともに、元就文書の文章表現の背景としての教養・思想を明らかにするための調査・研究をさらに進めたい。
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