研究課題/領域番号 |
11410093
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
吉村 武彦 明治大学, 文学部, 教授 (50011367)
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研究分担者 |
加藤 友康 東京大学, 史料編纂所, 教授 (00114439)
杉原 重夫 明治大学, 文学部, 教授 (90061978)
気賀沢 保規 明治大学, 文学部, 教授 (10100918)
川尻 秋生 千葉県立中央博物館, 研究員 (70250173)
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キーワード | 日本古代史 / 文字資料 / データベース / 墨書土器 / 刻書土器 / 地域社会論 / 地域行政 / 墨 |
研究概要 |
1 従来の文献史学と考古学における墨書・刻書土器に関する研究論文を集成し、その文献目録を作成した。目録はパソコンのデータベースのかたちで集成した。 2 古代武蔵国における墨書・刻書土器について、東京都・神奈川県・埼玉県地域を含めて、データを集積中である。データは釈文・実測図等(複写)のほか、遺跡名・所在地・出土遺構・出土状況・時期・器質・器種・寸法・記銘部位・記銘方向・字体を調査し、「墨書・刻書土器カード」を作成している。データは刊行物から集積しているが、当初計画した以上の時間を要することが判明した。武蔵国に関しては詳細なデータベースの構築を完成させたい。 3 各国の墨書・刻書土器については、上総・下総・安房・相模・上野・常陸・甲斐の墨書土器のデータを集積中である。この地域については、釈文・遺跡名・所在地・出典の4項目のデータに限定した。公刊物から、データベースのかたちでデータを集成している。 4 釈文については、記号・則天文字・異体字などの扱いが懸安事項として残った。また、時期に関しても研究者による年代観が必ずしも統一されておらず、土器の専門研究者による再調査が必要なことが判明した。来年度以降、検討したい。 5 墨の製作過程を調査し、墨の成分分析や産地同定が可能かどうかの研究を開始した。 6 墨書土器・地域調査として、都城としては飛鳥・藤原京と長岡宮、官衙・集落遺跡としては常陸国の郡衙推定地(中原遺跡)と集落遺跡(綱山遺跡等)の調査を行った。 7 京都大学等で中国の文字資料に関する調査を行った。
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