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2000 年度 実績報告書

イスラーム社会におけるムスリムと非ムスリムの政治対立と文化摩擦に関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 11410097
研究機関北海道大学

研究代表者

小山 皓一郎  北海道大学, 文学研究科, 教授 (00002163)

研究分担者 宮武 公夫  北海道大学, 文学研究科, 助教授 (50291993)
八尾師 誠  東京外国語大学, 外国語学部, 教授 (20172926)
北川 誠一  東北大学, 大学院・国際文化研究科, 教授 (50001813)
四宮 宏貴  北海道大学, 文学研究科, 助手 (00170887)
太田 敬子  北海道大学, 文学研究科, 助教授 (40221824)
キーワードイスラーム社会 / 宗教的マイノリティ / 民族紛争 / イスラーム化 / 宗教紛争 / イスラーム分派 / 東方キリスト教会 / 異文化接触
研究概要

本年度は、前年度に個々の研究分担者が専門領域に関して行ったムスリムと非ムスリムの政治対立及び文化摩擦に関する事例研究の成果を踏まえて、比較検討する作業を中心とした。年度初頭に行った研究会において検討した結果、以下のような研究遂行計画を立てた。
1,研究分担者間で、e-mailを通して自己の成果の発表とそれに関する意見の交換を順次行い、最終的には研究代表者がそれをとりまとめる。
2,比較研究の焦点を明確にするため、イランヘの合同調査を行う。
3,研究分担者の専門領域以外においても、より幅広いデータを収集して多くの意見を参考とするために、複数の研究協力者を招いて研究会を開催する。ただし、議論の焦点を明確にするためにオスマン朝及び近現代トルコにおけるムスリム-非ムスリム関係を研究会のメインテーマとする。
この計画に沿って、2000年の10月11日(月)に北海道大学文学部において研究会を開催し、比較研究の観点から大きな成果を上げた。研究会には10名の若手研究者-旧オスマン朝領域各地(アナトリア半島、エジプト、シリア、バルカン半島、黒海地方等)専門とする研究者-と研究分担者が参加し、活発な議論を行った。
また、2000年の10月29日から11月6日にかけてイランへの共同調査を行った。現在最も先鋭的なイスラーム国家であるイランを共同で調査したことは各分担者にとって大きな刺激となった。イランでは、クルド人やアッシューリーが集中して分布し、少数民族問題・宗教的マイノリティ問題の焦点となっている東北部中心にを実地見聞した。
設備備品費による文献収集に関しては、宗教紛争やマイノリティ問題に関する文献資料は膨大であるため、中東イスラーム社会におけるキリスト教徒・ユダヤ教徒に関する研究書を中心に収集したが、その他の地域に関しても文献収集を進めていくことが今後の課題として残った。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 北川誠一: "チェチェン政治の対立的要素"ロシア研究. 第30号. 58-72 (2000)

  • [文献書誌] 北川誠一: "チェチェン市民の社会帰属意識"旧ソ連圏における市民的アイデンティティーの研究. 23-57 (2000)

  • [文献書誌] 北川誠一: "アブハジア歴史人口統計論争"現代中央アジアの社会変容. 93-126 (1999)

  • [文献書誌] Keiko Ohta (太田敬子): "Migration and Islamization in the Early Islamic Period : The Arab-Byzantine Border Area"The Concept of Territory in Islamic Law and Thonght : A Comparative Stndy Kegan Paul International, London and New York. 87-99 (2000)

  • [文献書誌] 四宮宏貴: "書評 Sho Kuwajima, Muslims, Nationalism and the Partition : 1946 Provincail Elections in India"アジア経済. 42巻1号. 20-23 (2001)

  • [文献書誌] 宮武公夫: "テクノロジーの人類学"岩波書店. 229 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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