研究課題/領域番号 |
11410099
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
研究機関 | 東北学院大学 |
研究代表者 |
細谷 良夫 東北学院大学, 文学部, 教授 (50042164)
|
研究分担者 |
岡 洋樹 東北大学, 東北アジア研究センター, 助教授 (00223991)
榎森 進 東北学院大学, 文学部, 教授 (10145972)
香坂 昌紀 東北学院大学, 文学部, 教授 (90048778)
|
キーワード | 遼寧省档案館 / 第一歴史档案館 / 北海道大学付属図書館 / モンゴル国立歴史中央アルヒーヴ / 黒図档 / 四柱冊 / 元禄8年下風呂村道丁絵図 / 勝山館跡 |
研究概要 |
17〜19世紀東北アジア史の史料を検討するため、研究分担者の役割を以下のように定めた。すなわち細谷は満州語史料と現地調査による清朝政治史史料、香坂は漢語史料による清朝経済史、榎森は日本語史料による北海道東北地域と黒龍江流域の交流史料、岡はモンゴル語史料による清朝とモンゴル社会の関係である。 以上の課題に基づき、細谷はかねてマイクロフィルムで収集した遼寧省档案館所蔵の清朝満文档案「黒図档」(八旗関係档案)を焼き付け、同档案に含まれる档案タイトルを整理しデータベース化した。また細谷の中国東北部の史跡調査に1990年以来現地協力を行っている哈爾濱市社会科学院歴史研究所所長・研究員王禹浪氏を招聘しスライドなど映像資料を整理しフォトCD資料とした。 香坂は第一歴史档案館所蔵の「四柱冊」を中心に、18世紀清朝経済史料を整理した。 榎森は北海道大学付属図書館・北海道開拓記念館・北海道ウタリ協会などで、サハリン及び黒龍江下流域地域に関する地図類、<サンタン交易>に関わる絹織物・衣服・装飾品などの物質文化の所蔵状況調査を行うと共に、17〜19世紀の東北アジアにおける「獣皮交易」研究の現状と問題点を検討した。また15〜17世紀遺跡の「勝山館跡」の発掘調査から14世紀以降におけるアイヌ民族の物質文化を再検討した。 岡は以前に調査したモンゴル国立歴史中央アルヒーヴ所蔵の資料の中でモンゴル旗社会を解明する史料を中心に整理検討すると共に、雍正会典満文本に含まれるモンゴル関係史料の整理を行った。
|