ポストモンゴル期におけるアジア諸帝国に関する総合的研究

2001 年度 研究成果報告書概要

• 研究課題/領域番号: 11410100
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 東洋史
• 研究機関: (財)東洋文庫
• 研究代表者: 志茂 碩敏 財団法人東洋文庫, 研究部, 研究員 (80142058)
• 研究分担者: 小野 浩 京都橘女子大学, 文学部, 教授 (40204250) ; 小山 皓一郎 国士舘大学, アジア・日本文化センター, 教授 (00002163) ; 杉山 正明 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (00127094) ; 川口 琢司 北海学園大学, 共通教育センター, 講師 ; 堀川 徹 京都外国語大学, 外国語学部, 教授 (60108967)
• 研究期間 (年度): 1999 – 2001
• キーワード: 中央ユーラシア / 遊牧部族連合 / 王族 / 姻族 / 擬制家族

研究概要

従来、ティムール朝、ムガル朝、ジャライル朝、カラ・コユンル朝、アク・コユンル朝、サファヴィ朝、オスマン朝、その他ポスト・モンゴル期の諸国家に関する研究は圧倒的に西アジア史、中央アジア史、イスラム史の立場からなされてきたため、これら諸国家の中核を構成するテュルク系、モンゴル系支配社葬の様相やその国家構造が極めて曖昧なまま放置され続けることとなった。ペルシア語史料その他西アジア諸語史料の字面の奥深くを刳り出して精査することにより、これら諸国家が基本的には匈奴、突厥、モンゴル帝国の系列上に連なる中央ユーラシア史上の遊牧国家とその継承国家であることが明らかにされる。