研究分担者 |
鶴島 博和 熊本大学, 教育学部, 教授 (20188642)
苑田 亜矢 北海学園大学, 法学部, 講師 (80325539)
楠 義彦 東北学院大学, 文学部, 助教授 (20234429)
吉武 憲司 慶応義塾大学, 文学部, 助教授 (60210671)
山辺 規子 奈良女子大学, 文学部, 助教授 (00174772)
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研究概要 |
1,研究会を5月と8月に開催し,史料分析に関するつぎのような報告をえた。 朝治啓三「13世紀トリプロウ・ハンドレッドのレガリア,荘園領主裁判権,十人組」;新井由起夫「15世紀のジェントリは,なぜ家系文書群をつくり,それはどのような目的で用いられ,なぜいまのこっているのか?」;井内太郎「16世紀財務府の会計業務と財政収支関係史料について」;北野かほる「中世イングランドにおける仲裁Arbitration」;國方敬司「マナ会計文書の作成」;澤田裕治「『ブラクトン』の構成ないしプラン」;苑田亜矢「マニュスクリプトにみる12世紀イングランドの制定法-1169年の制定法を素材に-」;直江眞一「『グランヴィル』の伝来状況-法書の法的性格をめぐって-」;中村敦子「ウィリアム征服王の証書における偽文書の問題について-アングロ=ノルマン期ウェストミンスター修道院証書を中心に-」;宮城徹「11世紀イングランド東部における王領地経営」;宮前康司「ファインはどのように利用できるか?」;森下園「『マージョリー・ケンプの書-巡礼記としてのテクスト解釈-」;梁川洋子「『イングランド政策の書』にみる中世後期イングランドの政治意識」;山辺規子「Liber Pardisus-13世紀ボローニャのありかたを探るために」;吉武憲司「13世紀イングランドにおける王位継承予定者の称号に関する覚書」これらの報告に基づき活発な議論を展開した。 2,2001年4月2日〜4日に熊本で開催された「日英中世史料論シンポジュウム」に参加し,国際的学術交流を推し進めた。 3,成果報告書を土台に,論文集を編纂していく方向で準備をしている。また,これまでの成果を,海外で問うべく,今年の夏にリーズ大学で開催されるInternational Medieval Congress 2002, 8-11 July 2002で,多くの研究分担者が発表する予定である。
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