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1999 年度 実績報告書

春秋戦国時代銅器の研究

研究課題

研究課題/領域番号 11410109
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京国立博物館

研究代表者

高浜 秀  東京国立博物館, 学芸部・東洋課, 中国考古室長 (60000353)

研究分担者 谷 豊信  東京国立博物館, 学芸部・東洋課, 北東アジア室長 (70171824)
平尾 良光  東京国立文化財研究所, 保存科学部, 化学研究室長 (40082812)
キーワード春秋戦国時代 / 銅器 / 中国青銅器 / 中国北方系青銅器 / 蛍光X線 / 成分分析 / 鉛同位体比
研究概要

関西方面などに数回の調査旅行を行い、春秋戦国時代青銅器の写真資料などを作製し、関連する情報を収集した。それぞれの青銅器の製作地や国について、考古学の発掘報告などから型式学的に類似した資料を集めることにより考察を進めている。
青銅器の蛍光X線による成分分析と鉛同位体比の測定については、幾つかの美術館・博物館に我々の調査に協力して頂くよう依頼し、快諾を得ることができた。
また東京国立博物館保管の青銅器50点ほどの成分を分析し、同時に鉛同位体比測定のための試料を採取した。鉛同位体比測定のための試料を採取する際に、成分の分析をも行えば、青銅器に含まれている鉛の割合を考慮しながら試料を採取することができ、効率よく調査を行うことができる。これからもこの方式で試料を採取し、総合的に分析を進める予定である。今年度東京国立博物館でその成分を分析し、試料を採取した青銅器は、中国北方系青銅器と中原系の青銅器の双方を含んでおり、中原の国別のみならず北方草原地帯との相互の関連についても、鋳造技法や原料の方面から考察を進める計画である。すでに採取した試料の分析とその結果の整理は、現在アルバイトなどを使って行っているが、興味ある結果が出ている。ポータブル蛍光X線分析装置を東京国立博物館以外の機関へ持参して測定することはまだ行っていないが、既に設置は終わり、使用法も了解したので、来年度からはいよいよ本格的に他機関所蔵の青銅器の成分分析と鉛同位体比測定をも実施する予定である。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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