研究課題/領域番号 |
11410109
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研究機関 | 独立行政法人国立博物館東京国立博物館 |
研究代表者 |
谷 豊信 独立行政法人国立博物館東京国立博物館, 学芸部・東洋課, 課長 (70171824)
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研究分担者 |
平尾 良光 独立行政法人文化財研究所, 東京文化財研究所・保存科学部, 室長 (40082812)
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キーワード | 中国青銅器 / 中国北方青銅器 / 春秋時代 / 戦国時代 / 青銅器の化学組成 / 青銅器の産地推定 / 鉛同位体比 / 蛍光X線 |
研究概要 |
本年度の活動として、中国の春秋・戦国時代の青銅資料に関して、化学組成および鉛同位体比の測定を進めた。購入したポータブル蛍光エックス線分析装置の持つ特性を理解し、標準物質の測定などを通して、実用できるまでに機器を整備し応用した。そこで、この装置を用い、東京国立博物館の収蔵庫に所蔵されている資料、また展示中の資料に関して化学組成の測定を進めた。従来の方式を用いると、大きな資料を博物館から搬出し、測定器のある施設まで運ぶことと比較して、機器を資料のあるところへ運ぶことができる点で、能率的に測定が進められた。数10資料の化学組成、また鉛同位体比測定用の資料採取を進めることができた。これらは今までの測定値と比較するために基礎的には非常に重要な成果であった。また、梅建軍氏から新彊地区における資料の提供があり、これら資料に関して化学組成の測定を進めることができ、中原地域、あるいは中国北方地域の資料との比較材料として有意義であった。特に銅〓に関しては、その形態ばかりでなく、化学組成にも微妙に変化があり、中国国内、および中国北方地域に住む民族(草原地域)との関連性を示唆した点重要であった。 大阪久保惣博物館、Miho Museum、泉屋博古館などの展示品と、東京国立博物館所蔵品との比較検討することができ、今後の検討課題について、これら博物館の学芸員と研究交流を行った。
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