研究課題/領域番号 |
11410116
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
小峯 和明 立教大学, 文学部, 教授 (70127827)
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研究分担者 |
渡辺 匡一 いわき明星大学, 文学部, 助手 (40306098)
池宮 正治 琉球大学, 法文学部, 教授 (00044842)
渡辺 憲司 立教大学, 文学部, 教授 (00123761)
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キーワード | 久米島 / ホーレー文庫 / 遺老説伝 / 日本学研究センター / 冊封使 / 嘉手苅千鶴子 |
研究概要 |
本年度は、全体としては年度末にのみ沖縄で集まり、那覇の県立図書館で資料調査や収集を行い、情報交換を進めた。あわせて久米島にも赴き、博物館などで調査を行った。年度末になったのは公務繁多で全員が集まる時期がなかなかとれなかったためである。また、昨年度実施したハワイ大学ホーレー文庫の再調査は先方の都合もあり、今年度は見送らざるをえなかった。 東京のメンバーは月一回の研究会で定期的に集まり、各自の分担にもとづいて報告を行った。『遺老説伝』の輪読も併せて行っており、着実に成果をあげつつある。今年度は特に研究代表者が海外に赴き、種々成果をあげることができた。まず10月に北京の日本学研究センターでの学会に参加し、冊封使関係について情報交換や資料収集を行った。さらに南開大学の研究所でも交流をはかることができ、今後の足がかりを得ることができた。 また、2月の国際日本文化研究センターでの「中国に伝存の日本関係典籍と文化財」をテーマとする国際研究集会に参加し、福建や台湾を中心とする琉球資料に関する情報を得ることができた。文字資料のみならず絵画資料についても瞠目させられた。さらに3月には台湾大学で実施された日本漢学国際会議にも参加し、さまざまな交流をはかることができたが、日文研の会議で知り得た国立中央図書館の調査にまではいたらなかった。福建での調査と併せて最終年度の課題としたい。 なお、3月の沖縄調査直前に、本課題研究の重要な協力者メンバーだった沖縄国際大学の嘉手苅千鶴子氏が急逝された。本研究にとっても痛恨の極みであり、謹んでご冥福をお祈りしたい。
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