研究課題/領域番号 |
11410121
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
英語・英米文学
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研究機関 | 東北学院大学 (2001) 名古屋大学 (1999-2000) |
研究代表者 |
阿部 潤 東北学院大学, 文学部, 助教授 (40269444)
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研究分担者 |
滝沢 直宏 名古屋大学, 国際言語文化研究科, 助教授 (60252285)
外池 俊幸 名古屋大学, 情報メディア教育センター, 教授 (80180157)
大室 剛志 名古屋大学, 言語文化部, 助教授 (70185388)
那須川 訓也 東北学院大学, 文学部, 助教授 (80254811)
大石 正幸 東北学院大学, 文学部, 教授 (00168858)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | ミニマリスト・プログラム / 生成的辞書 / 語彙意味論 / 言語の不完全性 / 線形順序 / 韻律構造 / 文節構造 / 強制 |
研究概要 |
阿部潤:ミニマリスト・プログラムの観点から、裸出力条件と言語の完全性との関係を主題テーマとして、言語が持つ線形的特徴と移動特性に関して検討を加えてきた。その結果、左移動や右移動が言語の中で本質的な役割を果たしていること、また、作用域を取るための数量詞移動やwh句移動の必要性が認められた。 大室剛志:現代英語の大規模コーパスCobuild Directを検索し、英語のone's way構文の使用実態の把握につとめた。その結果、One's Way構文に起きる動詞には、その生起回数に関して、ある際だった階層的な特徴が見られることを、生起した動詞の頻度一覧表を初めて綿密に作成することにより示した。 外池俊幸:最近の自然言語処理、知識科学の進展、コンピュータを使った大量のテキストの蓄積などの環境変化から、辞書の最小化という課題の検討を進めてきた。特に日本語の生成的辞書を構築することを考える場合に重要となってくる強制(coercion)という機構を導入することの是非を研究してきた。 滝沢直宏:大規模英語コーパスを用い,様々な「構文」のもつ語彙文法的側面を対象にして研究を行った。コーパスに基づきこれまで指摘されて来なかった新たな言語事実の発掘を行い,その後に,その事実から窺い知れる語彙と構文の相互依存性に関する考察を行った。 大石正幸:ミニマリスト・プログラムの言語研究の指導理念としての概念的・哲学的基盤を検討し、実際に想定される仮説群および理論装置の妥当性を検討してきた。とりわけ統語部門における語彙挿入と書きだしのタイミングに関わる諸想定を考察した。 那須川訓也:極小主義の立場から、音韻部門における諸範疇および構造の見直しを行った。主に、(i)自然言語で広く観察される有声化現象と(ii)日本語などで観察される高音調同化現象に焦点を当て、既存のメロディ範疇数の削減と音韻構造の単純化を試みた。
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