研究課題/領域番号 |
11410127
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
大村 益夫 早稲田大学, 語学教育研究所, 教授 (80063569)
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研究分担者 |
波田野 節子 県立新潟女子短期大学, 国際教養学科, 教授 (50259214)
白川 豊 九州産業大学, 国際文化学部, 教授 (00179045)
芹川 哲世 二松学舎大学, 文学部, 教授 (40216552)
藤石 貴代 新潟大学, 人文学部, 助教授 (20262420)
熊木 勉 福岡大学, 人文学部, 助教授 (70330892)
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キーワード | 朝鮮近代文学 / 植民地文学 / 金朝奎 / 廉想渉 / 兪鎮午 / 洪命熹 / 田栄澤 / 李箱 |
研究概要 |
3年間にわたる共同研究の最終年度を迎えて、今年度は2つの作業をおこなった。 1.これまで行なってきた研究・調査活動の結果をまとめて各分担者が論文を執筆し、成果報告論文集を作成した。報告論文集の目次は以下のとおりである。 (1)「洪命熹が東京で通った二つの学校-東洋商業学校と大成中学-:波田野節子(2)1920年代廉想渉小説と日本-再渡日前の4篇を中心に:白川豊(3)田栄澤論-解放後作品と基督教-:芹川哲世(4)京城帝国大学と朝鮮人文学者-資料の整理を中心に-:布袋敏博(5)李箱の小説における「わたし」-日本語遺稿と関連して-:藤石貴代(6)兪鎮午の「金講師とT教授」について:白川春子(7)尹東柱の文学に対する評価をめぐって-1940年代における抒情詩からの視角-:熊木勉(8)金昌傑研究試論:大村益夫 2.本研究の期間中継続して行なってきた「毎日新報」の目録作成作業を終え、『毎日新報文学関係記事索引(1939.1〜1945.12)』を冊子にまとめた。 作家の生涯はもちろん、作品の構成、登場人物、文体、また同じ作品の日本語版と朝鮮語版に現れた差異が物語るように、発表媒体に至るまで、朝鮮の近代文学においては日本との関連がじつに多様な様相をとって現れていることを、本研究は明らかにした。朝鮮人作家および作品の個別研究を集積することにより朝鮮近代文学における日本との関連様相を明らかにしていくという本研究の目的はある程度まで達成しえたといえる。しかしながら、この他にも扱うべき作家は数多く残っている。本研究では朝鮮人文学者たちの日本における足跡調査と資料収集を行なったが、当時の資料は日ごと失われつつあり、当時を知る人たちも少なくなっている、研究の継続が必須かつ急務である。
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