研究分担者 |
村上 雄太郎 茨城大学, 工学部共通講座, 助教授 (50239505)
ラマール クリスティーン 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (30240394)
木村 英樹 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (20153207)
楊 凱栄 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (00248543)
鷲尾 龍一 筑波大学, 現代語現代文化学系, 助教授 (90167099)
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研究概要 |
今年度は7月と12月に研究会を開催し,7月は木村(「中国語:ヴォイスのカテゴリー化」),12月は鷲尾(「中間態と文法化の問題」),楊(「「X 給Y VN」構文について」)が研究発表を行い,意見交換を行った。研究会にはチベット語研究を行っている星泉(東京外国語大学)も研究協力者として参加した。このほかに,各研究分担者はそれぞれの担当分野について研究を進めた。木村は中国語のヴォイスに関する研究成果を日本中国語学会(「中国語ヴォイスの構造化とカテゴリー化について」),九大言語研究会で発表し,その内容を現在執筆中である。また,中国社会科学院語言研究所副所長・張国憲氏とカテゴリー化についての意見交換を行った。鷲尾は日本語,モンゴル語,韓国語の比較研究,およびこれらのアジア諸語と印欧諸語との比較研究を通じて,非対格性の問題を中心に考察を進めた。成果の一部は,日本独文学会,韓国言語情報学会,高麗大学言語情報研究所招請講演会などにおいて発表され,別掲の諸論文にも組み込まれている。楊は日本語と中国語の数量詞の問題について論文を執筆(別掲),日本中国語学会で(「"也"のスコープと意味機能」と題する研究発表を行った。ラマールは中国河北省の冀州方言を調査し、方向補語における「了」の使用状況から,同形式の文法化のプロセスを探るという内容の研究を行った。その成果については,一部は日本中国語学会で発表し,また現地の研究者と共同論文を執筆中である。村上は国内での資料調査を行うとともに,ベトナム語の"con","duoc"について論文を執筆した(別掲)。生越は韓国で資料収集,意見交換を行うとともに,日本語と朝鮮語の名詞文についての論文を執筆中である。
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