研究分担者 |
高島 淳 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (40202147)
町田 和彦 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (70134749)
豊島 正之 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教授 (10180192)
上岡 弘二 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 教授 (80014512)
峰岸 真琴 東京外国語大学, アジア・アフリカ言語文化研究所, 助教授 (20190712)
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研究概要 |
本年度は,出版印刷資料の収集,電子化及び検討を進めるとともに,収集した活字総数見本帳などから1字単位での文字の切り出しを行い,字体面での検討を行った. 特に,漢字字体の検討結果は,国語審議会が発表した表外漢字字体表試案に対するパブリックコメントの意見募集に対し,研究結果を踏まえた提言を行った. 文字コード関係では,ISO/IEC 10646UCS(Unicode)の第2版の開発に対して,研究結果を踏まえ,貢献を行った. 組版関係では,JIS X4052日本語文書の組版指定交換形式の開発に研究成果を反映させるとともに,インターネットのWWW関連の標準を開発しているW3Cでもruby(日本語文書でのルビ)関連の仕様開発にも貢献した. また,ヘボン式ローマ字でも有名な和英語林集成の初版から第3版の電子化及び検討を行った.このヘボンの著作は,出版印刷資料として,大木昌三による上海美華書館でのウイリアムギャンブルの印刷による初版とそれ以降,日本国内での印刷へと移り,日本近代活版印刷史上の資料として興味深い資料である. また,ヘボンの資料の検討結果の一部は,2000年に出版したローマ字入力のJIS規格の開発への反映を行った.
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