研究課題/領域番号 |
11410131
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
田村 すず子 早稲田大学, 語学教育研究所, 教授 (50063590)
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研究分担者 |
切替 英雄 北海学園大学, 工学部, 助教授 (20205040)
村崎 恭子 横浜国立大学, 教育人間科学部, 教授 (10014515)
白井 克彦 早稲田大学, 理工学部, 教授 (10063702)
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キーワード | アイヌ語北海道東部方言 / アイヌ語北海道南部方言 / アイヌ語沙流方言 / アイヌ語千歳方言 / アイヌ語鵡川方言 / アイヌ語樺太方言 / アイヌ語音声収録(DAT、ビデ / アイヌ語音声分析 |
研究概要 |
1 アイヌ語北海道南部方言および東部方言の音声の録音とビデオ収録 (1)南部の沙流、鵡川、千歳方言の話者を訪問し、会話、昔話などの音声と映像を収録した(代表者)。 (2)東部の十勝本別に94歳の話者を5回訪問し、その方言の音声をDATテープに収録した(分担者切替)。 2 アイヌ語音声資料の整備(デジタル化、目録作成) (1)音声資料のデータベース化、CD-ROM化を行い、音響的分析研究の下地をつくった。 (2)カセットテープに録音されている音声資料をDATテープに複製し、内容目録を作成した(継続中)。 (3)アイヌ語樺太方言の音声資料のCD-ROM化を行った(図書欄の第3項)。 3 アイヌ語音声の分析研究 (1)聴取による観察・記録:北海道沙流下流の話者の音声を詳細に観察・調査し、開発・改良中の、なるべく正確でしかもわかりやすいカタカナ発音表記法で記録した(継続中)。この一部は、重点領域研究「環太平洋の言語」の報告書(図書欄の第2項)の中に盛り込んだ。 (2)音響的分析研究 (1)北海道沙流下流方言話者および中流方言話者の発音した単語および短い句の音声データをコンピュータに取り込み、周波数分布・ピッチ・強さの分析を行った。その際、単語の音声データベースを作成、CDRに保存した。また、分析結果を各方言音声ごとに比較した(継続中)。 (2)北海道沙流下流方言話者の会話文の音声データをコンピュータに取り込み、主として疑問文のピッチ分析を行ってその変動を記録した(継続中)。 4 その他 音声調査を含む言語調査の問題点を分析した。その一部は重点領域研究「環太平洋の言語」の報告書(図書欄の第1項)の中に盛り込み、他の一部は東京大学文学部で10月に行った講演に盛り込んだ(代表者)。
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