研究課題/領域番号 |
11410132
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文学一般(含文学論・比較文学)・西洋古典
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
竹内 信夫 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (00107525)
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研究分担者 |
古田島 洋介 明星大学, 日本文化学部, 助教授 (60211900)
菅原 克也 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (30171135)
ヒューズ ジョージ 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 客員教授 (10281700)
劉 岸偉 東京工業大学, 外国語研究教育センター, 助教授 (30230874)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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キーワード | 東アジア / 文学史 / 比較文学 / 中国 / 韓国 |
研究概要 |
本研究課題による研究成果としては、まず、日中韓三国の研究者が参加した国際シンポジウムの開催とその発表論文の公刊が挙げられる。主なものとしては、平成12年11月11日に東京大学駒場キャンパスで開催された「東アジア随筆文学の伝統-金素雲の受け継いだもの」と、平成13年7月14日に同じく駒場キャンパスで開催された、韓国外国語大学校との日韓シンポジウム「女性からみた日韓文化-ことばと文学」がある。この他にも、国際比較文学会(ICLA)、中国比較文学会(CCLA)、韓国比較文学会(KCLA)等が主催した国際シンポジウムへ研究分担者・協力者が積極的に参加し、研究発表を行った。 また、研究成果の公刊としては、上記の国際シンポジウムの発表論文集を公刊した他、特に「東アジア随筆文学の伝統-金素雲の受け継いだもの」については、『比較文学研究』第79号(2002年2月刊)に、発表論文を増補改訂したものが発表された。また、日中韓三国の研究者が執筆する『東アジア比較文学史』の、目次・執筆分担が確定し、執筆が行われるとともに、日本語・中国語・韓国語による相互翻訳の作業が進展した。その結果、『東アジア比較文学史』全三巻が名古屋大学出版会から刊行されることが決まった。 本研究課題を遂行する過程で明らかになったことは、日中韓三国の文学を「東アジア」の視点から考察するためには、欧米の文学の受容を、日本を一つの軸にしつつ、相互影響・相互啓発の相において実証的に明らかにすることの重要性であった。これは、今後の研究への展望を与えるものとして貴重な成果であった。
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