研究課題/領域番号 |
11420003
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研究機関 | 甲南大学 |
研究代表者 |
黒田 忠史 甲南大学, 法学部, 教授 (40068143)
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研究分担者 |
三阪 佳弘 龍谷大学, 法学部, 助教授 (30219612)
野上 博義 名城大学, 法学部, 助教授 (70121506)
深尾 裕造 関西学院大学, 法学部, 教授 (20135891)
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キーワード | 法曹養成制度 / 大学法学部教育 / 司法改革 / ロー・スクール / 弁護士会 |
研究概要 |
本年度は、収集した資料や文献の解読と分析、研究分担者同士の共同作業と討論を引き続き進めるとともに、公開の研究会を連続して開催することによって諸分野の研究者・法律実務家との研究交流を精力的に行った。すなわち、当該研究チーム・メンバーの中間報告とともに、各国の法曹養成制度を実際に体験した人たちをゲストとして招き体験談を語ってもらい、研究課題についての意見交換をおこなった。具体的には、第1回(2001年5月26日、於:甲南大学)は、黒田報告「アメリカ合衆国における法曹養成システムの歴史と現状」とともに、児玉実史氏(大阪弁護士会登録後コーネル大学ロースクール卒業、ニューヨーク州弁護士登録)の報告「アメリカ『ロースクール」における法学教育方法と試験の実態」についての討論、第2回(同年9月29日、於:龍谷大学)では、三阪佳弘報告「戦前日本の法曹養成制度」とあわせて、豊川義明氏(大阪弁護士会法科大学院設立・運営に関する協議会委員長)の報告「戦後日本の法曹養成制度の問題点と改革の方向」についての討論、第3回(同年12月22日、於:駒澤大学)では、黒田報告「ドイツ法曹養成制度史概観とその特質」とあわせて、川田篤氏(東京弁護士会登録後、ケルン大学法学部に4年間在籍、法学部の全課程を終了)の報告「ケルン大学法学部における学部教育」についての討論、第4回(2002年3月16日、於:名城大学)では、野上報告「革命以降のフランス弁護士制度の変遷」とあわせて、松川正毅氏(大阪大学大学院教授)の報告「現在のフランスの法曹養成-教育と試験-」についての討論、を重ねてきた。これらの共同研究の成果は、イギリスの法曹養成史についての第5回公開研究会(5月、於:関西学院大学)、法制史学会秋季研究大会(10月6/7日、於:龍谷大学)でのシンポジウム「歴史の中の法曹養成」で共同研究の総括的報告を行い、そこでの討論とあわせ、研究成果を論文集として公刊することになっている。
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