研究課題/領域番号 |
11420017
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研究機関 | 国際基督教大学 |
研究代表者 |
大西 直樹 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (80152198)
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研究分担者 |
山岡 龍一 放送大学, 教養学部, 助教授 (80306406)
岩井 淳 静岡大学, 人文学部, 助教授 (70201944)
小倉 いずみ 大東文化大学, 法学部, 教授 (00185563)
小檜山 ルイ 東京女子大学, 現代文化学部, 助教授 (70186782)
森本 あんり 国際基督教大学, 教養学部, 教授 (10317349)
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キーワード | アメリカ独立革命 / 政教分離 / 信教の自由 / 合衆国連邦憲法 / ピューリタン革命 / 大覚醒運動 / 国家と教会 / 寛容 |
研究概要 |
本年度は当研究にとって3年目の締めくくりの年となり、研究会をかさねながら、同時に各研究分担がそれぞれの分野での研究をまとめ、報告書のための論文執筆にとりかかった。 今年度はことに立命館大学が主催して開かれる夏のアメリカ研究京都セミナーにおいて研究代表者大西直樹および分担研究者の多くが中心となって企画から実施をとりしきり、ハーヴァード大学神学部教授デイヴィッド・ホール教授を招聘して講演会および大学院セミナーを開催し、きわめて意義深い研究の機会が得られた。 その他の研究発表は、さまざまな学会でもなされたが、齋藤眞分担研究者による「なぜ政教分離なのか:多文化社会アメリカの必然としての政教分離と政教一致」と題する研究発表がひとつの集大成として、さまざまな論議の発展と共通理解を形成するのにきわめて有効であった。その他、大西が、アメリカ学会で発表した「American Community : Origin and Myth-Making-John Winthrop's City Upon a Hill reconsidered」、森本あんり分担研究員の発表した「二つの宗教観と二つの寛容」、小倉いずみ分担研究員の「ウィンスロップとウィールライト」などの論文によって、16世紀から18世紀中葉にいたる、イギリスのピューリタン革命からアメリカの独立革命おおび建国期における宗教と政治、あるいは宗教と国家の問題を、政教分離、寛容の精神、信教の自由といった側面に焦点を当てつつ論議を深めていった。これらを基礎に執筆された論文は、他の分担研究員の論文とともに最終報告書として一つにまとめてられる。
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