研究課題/領域番号 |
11430016
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
阿部 武司 大阪大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (10151101)
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研究分担者 |
小川 功 滋賀大学, 経済学部, 教授 (70252377)
沢井 実 大阪大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (90162536)
宮本 又郎 大阪大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (50030672)
松本 貴典 成蹊大学, 経済学部, 教授 (10219503)
谷本 雅之 東京大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (10197535)
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キーワード | 資産家 / 投資家 / 企業家 / 経営者 / データベース / 『日本全国商工人名録』 / 株式会社 / 株主名簿 |
研究概要 |
1 わが国の工業化初期にあたる明治31(1898)年と同40/41(1907-08)年とをベンチマーク・イヤーとして、メンバー9名を資産家班と株主班に分け、前者が多数の商工業者の職種、納税額などを収録した『日本全国商工人名録』を、後者が各社「営業報告書」(今日の「有価証券報告書」)所収の株主名簿を、それぞれデータベース化してきた。資産家班は、全資料の入力を終え、その点検もおおむね終え、まもなくこのデータベースは使用可能となる。大阪大学と東京大学を拠点とする株主班も、各地に散在した原資料の収集とデータのコンピュータへの入力作業とを進め、研究期間中に多大の成果を挙げた。なお、株主班は、未着手の資料が余りに膨大であるため、今後も別個の研究費の申請に応募して、資料収集とデータ入力の作業を継続する予定である。 2 メンバーが各地に出張して、広島県新市町の佐々木家(織物業に関する多数の資料を所有)、一橋大学附属図書館等が所蔵する戦前期の資産家・企業家に関わる資料の閲覧・複写を行った。 3 平成15年3月に最終研究会を大阪大学で開催し、沢井と松本が役割分担に関わる報告を行い、その後参加者全員がデータベース作成作業の経過、各自の資料収集に関する報告を行った。最終研究会では大阪歴史博物館も訪問し、商都大阪の歴史に関して見聞を広めた。 4 覆刻されている基礎史料『大阪銀行通信録』の一部を昨年度に引き続き購入し、大阪大学に保管した。
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