研究課題/領域番号 |
11430023
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研究機関 | 一橋大学 |
研究代表者 |
小松 章 一橋大学, 大学院・商学研究科, 教授 (20008767)
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研究分担者 |
森本 三男 白鴎大学, 経営学部, 教授 (80045971)
柴川 林也 帝京大学, 経済学部, 教授 (80082717)
村松 司叙 創価大学, 経営学部, 教授 (60054300)
中井 透 岡山商科大学, 商学部, 教授 (50237202)
佐々木 弘 神戸大学, 大学院・経営学研究科, 教授 (30030711)
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キーワード | ライフスタイル / 経営革新 / 競争 / 消費行動 / 環境問題 / 雇用変化 / 企業の国際化 / 金融行動 |
研究概要 |
本年度は、新たに迎えたメンバー4名を含む計14人の体制で、年間計6回の研究会を開催した。また原則として全員による実地の訪問調査も、行政機関・研究所を含む計6個所について、実施した。研究会では、各自がそれぞれの分担テーマについての報告を行い、議論を通じて、問題認識を深めた。実地調査したフィールドは、バイオテクノロジー、アパレル、食品、OA用品、広告産業、公共インフラの多分野に及び、最新・最先端の知識と情報を、豊富に得ることができた。 新たに得られた知見は、概ね、次の通りである。環境問題をめぐる社会認識と技術は、急速に変化しており、完成したインフラが時代遅れになるという事態すら発生している。より長期的展望と柔軟性が、要求される。消費者行動は、低価格志向とブランド志向を強めつつあり、消費者を一般像として画一的にとらえることは無意味になりつつある。市場の細分化が進行しているということである。家計は、消費者面からすると、競争激化の恩恵を受けるようになったが、反面、不況のため、雇用や賃金面でマイナスの影響を受ける事態に直面している。高収入・高物価経済から低収入・低物価経済へ移行している。金融制度の急速な改革・変化は、選択知識の有無によるディバイド(格差)を生むと思われる。情報技術は、携帯通信に代表されるように、急速に進歩し、とりわけ若年層のライフスタイルを変化させつつある。しかし、一方で、社会的観念の欠如や公共マナーの欠如が顕著になっており、新しい社会秩序の構築が喫緊の課題となっている。
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