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2001 年度 実績報告書

手書き数式認識システムの研究・開発

研究課題

研究課題/領域番号 11440031
研究機関福岡教育大学

研究代表者

玉利 文和  福岡教育大学, 教育学部, 教授 (70036937)

研究分担者 鈴木 昌和  九州大学, 数理学研究院, 教授 (20112302)
白石 正人  福岡教育大学, 教育学部, 助教授 (70216183)
上村 英樹  福岡教育大学, 教育学部, 教授 (00036906)
福田 亮治  大分大学, 工学部, 助教授 (70238492)
江島 俊朗  九州工業大学, 情報工学部, 教授 (00124553)
キーワードオンライン / 数式認識 / 数学記号 / 手書き数式
研究概要

手書きの数式を認識するシステムはまだ実用化されていない.主な理由として,
1.数式は2次元的に配置され,構造を解析することが難しい.
2.数式は積分記号,総和記号,根号記号など比較的大きな文字から2重,3重の添字など小さな文字まである.
3.オンライン手書き数式の必要性が十分検討されていなし,市場のニーズの調査も十分行われていない.
企業および大学で情報を専門にする者で,手書き数式認識の重要性を認識しているものは多くいるが,上記理由により,本格的な研究を行う機関は少ない.そこで,我々は大学に籍を置き,数学を専門にして者と情報に関心のある本学の研究者を中心の研究をおこなってきた.本研究では,主としてオンライン手書き数式認識の研究をおこなった.過去3年間の研究成果として以下のようなものが考えられる.
1.オンライン手書き数式文字認識の開発.認識文字対象としては,アルファベット,数字,高校および大学の初年級で使用される数学記号,例えば,積分記号,総和記号,ギリシャ文字等を認識出来る文字認識エンジンを開発した.
2.画面上にかかれた手書き数式文字を瞬時に認識する.候補文字が3個表示される.非常に稀な場合を除いて,3個の中に正解文字がある.
3.行列,条件式などを除けば,ある程度複雑な数式でも構造を正確に解析することが出来るエンジンを開発することができた.
オンライン手書き数式認識システムの応用として,現在,高校の数学授業支援システムの開発をおこなっている.高校で学習する内容,例えば,多項式の微分,積分,2次関数の最大値,最小値,標準形を求めるシステムの開発をおこなって来た.次年度の研究では,本システムが高校で使用できる目処をつけたい.なお,今後の課題としては,行列および左側添え字などに対応できる数式認識エンジンの開発をおこなう予定である.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 松尾篤: "HeadClassifier:人物顔画像の実時間分類"画像センシングシンポジウム. 411-416 (2001)

  • [文献書誌] 金堀利洋: "可変ブロックパターンによる矩形領域分割を用いた行列の認識"信学技法 PRMU2000. 100. 1-6 (2001)

  • [文献書誌] 江藤裕子: "仮想リンク・ネットワークを用いた数式認識"信学技法 PRMU2000. 100. 7-14 (2001)

  • [文献書誌] 中山優幸: "数学記号の特徴を用いた数式の水平分割による数式構造解析"信学技法 PRMU2000. 100. 15-22 (2001)

  • [文献書誌] 田畑耕一: "2次元ワープを併用したオンライン英数字・数学記号認識"信学技法 PRMU2000. 100. 23-30 (2001)

  • [文献書誌] T.Nakata: "Some Upper Bounds on Expected Agreement Time of a Probabilistic Local Majority Polling Gam"Carleton Scientific. 293-304 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2013-10-22  

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