研究課題/領域番号 |
11440063
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
和田 節子 電気通信大学, 電気通信学部, 助教授 (30017404)
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研究分担者 |
小野 洋 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (00134867)
成沢 孝敏 電気通信大学, 機器分析センター, 助手 (30143712)
村田 好正 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (10080467)
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キーワード | 星間麈 / 紫外線吸収 / 炭素質物質 / 星間空間 / 微粒子 / 表面 / 低温 / 合成実験 |
研究概要 |
本研究では、星間塵の観測スペクトルでピークを示す原因となる構造がどのように生成するかを研究する。そのため、合成した固体微粒子を星間空間と似た低温・高真空状態に置き、紫外線などを照射して、微粒子のスペクトル変化と物性変化を測定する。前年度はそのための高真空装置を設計し製作した。星間で固体微粒子に衝突する可能性のある粒子として水素原子がある。水素原子と固体微粒子との反応を調べる目的で、今年度は水素原子ビーム源を製作した。これはタングステンの網を通電加熱(電源購入)し、そこに水素分子を衝突させて熱解離させ、水素原子を得る方式のものである。製作したビーム源を真空装置にとりつけ、マススペクトルを装着し、水素原子の生成を測定した。現段階では、まだ十分な水素原子の量が得られておらず、条件を検討中である。本研究費で購入したMCT検出器を既存のスペクトロメーターにとりつけ、真空装置の内部にある試料の中間赤外線領域のスペクトルを装置外部から測定できるようにした。測定系のテストをしたところ、スペクトルを得るのに十分な感度を持っていた。これにより、生成物の赤外線スペクトル変化が得られるようになった。また、炭素質の微粒子だけでなく、酸化物系の物質の実験もあわせて行うため、Mg-Si-Oからなる固体物質を種々の条件下で合成した。
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