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2001 年度 実績報告書

多天体ファイバー分光システムの開発と銀河形成の観測的研究

研究課題

研究課題/領域番号 11440065
研究機関京都大学

研究代表者

岩室 史英  京都大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (80281088)

研究分担者 舞原 俊憲  京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90025445)
キーワード赤外線天文学 / 銀河 / OH夜光 / 多天体分光
研究概要

平成13年度は、6月と8月、平成14年3月にすばる望遠鏡のOH夜光除去分光器を用いて試験観測を行ない、共同利用時の簡易解析スクリプトの開発や新たな観測モードの開発などを行なった。これまでの試験観測で得られたデータの内、赤方偏移が5前後のクェーサーの観測結果に対しては、平成13年6月に公開されたばかりのスローンデジタルスカイサーベイによる赤方偏移1(8160)162のクェーサーのデータや、その他取得可能な様々なアーカイブデータと合わせてクェーサーの鉄輝線の進化としてまとめ、論文化して発表した。クェーサーに関しては、3月に実施したOH夜光除去分光器での観測で更に遠方の天体の分光観測を行ったものに、アングロオーストラリアン天文台の多天体分光器による中程度の距離のデータも追加して検討を加えていく予定である。また、これまでの試験観測では、電波銀河に対しても数多くの観測結果が得られており、それらをまとめて総合的に解析し、論文化する作業を現在進めている。これらの観測及び解析等と並行して、OH夜光除去分光器用の多天体分光用ファイバーバンドルの開発を進めた。昨年度末に行なったファイバーバンドルの試験では、それまで開発を行なってきたテーパードファィバーを用いた方法では、均質なものの製作が難しく、また、スリット状に並べられたファイバー同士の平行度や、2つのファイバーの融着部分での透過率にかなり問題があるなど、総合的に見てマイクロレンズを用いた方法の方が有利であると判断し、今年度始めからセルフォックレンズと呼ばれる円柱状のレンズと結合させた新しいファイバーバンドルの開発に専念した。新しいファイバーバンドルは12月に完成し、国内での試験を経て3月にOH夜光除去分光器との結合試験を行なった。今後は、完成度を高めたい。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] K.Motohara 他: "JHK Spectra of the Z=2.39 Radio Galaxy 53W002"Publ. Astron. Soc. Japan. 53. 459-467 (2001)

  • [文献書誌] N.Tamura 他: "NIR Narrow and Broad-Band Study of the SSA22 Field"Publ. Astron. Soc. Japan. 53. 653-662 (2001)

  • [文献書誌] T.Totani 他: "Hyper Extremely Red Objects in the Subaru Deep Field : Evidence for Primodial Elliptical Galaxies in the Dusty Starburst Phase"Astrophys. J. Letters. 558. 87-91 (2001)

  • [文献書誌] G.Ramsay 他: "RX J1914+24 : the first electrically powered stellar systems?"Mothly Notices of the Royal Astron. Soc..

  • [文献書誌] T.Totani 他: "Near Infrared Faint Galaxies in the Subaru Deep Field : Confronting the Theory with the Observations for Galaxy Counts, Colors, and Size Distributions"Astrophys. J.. 559. 592-605 (2001)

  • [文献書誌] K.Motohara 他: "JHK Spectroscopy of Z=2.39 Radio Galaxy 53W002 and Its Conganions"Astronomical Age & Time Scales, ASP Conf. Ser.. (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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