研究課題
本研究は平成13年度までの3年計画で行ったものである。3年度目として、平成13年度では、東京大学理学部天文学教育研究センター木曽観測所のシュミット望遠鏡を用いた太陽系外縁部小天体のサーベイを継続したほか、ハワイ・マウナケア山頂のすばる望遠鏡によるサーベイの本観測のデータ解析を行った。木曽では今年度も悪天候および気象条件の不良にたたられ、トータル39平方度のサーベイを遂行したに留まり、新たな小天体を発見することはできなかったが、自動検出プログラムの完成を見た。一方、すばる望遠鏡ではサーベイ本観測データからは、約1平方度のサーベイにより、昨年度では9個の新たな小天体の発見ができたが、今年度では、さらに改良した自動検出プログラムにより、6個の新たな天体を発見した。これら一連の成果によって、日本の太陽系外縁部探査の基本的な枠組みと手法は確立したと言える。平成13年度では、計画に従って、木曽のサーベイをグレードアップさせるためのパソコン等を含めた諸備品、および消耗品類に充てた他、分担者との協議の上、解析本拠である三鷹地区の代表者の研究室における消耗品類の購入に充て、研究を遂行したものである。一方、観測と平行して、平成13年度では6月にフランスで開催された外縁部小天体の国際会議、および1月にスペインで開催された彗星・小天体の研究会などに参加し、これらの成果を交えて、それぞれ報告した。(以上)
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