研究概要 |
本研究課題では、当初の計画に従ってジェット現象をみせる活動銀河核の観測的研究と、硬X線検出器の開発実験を行なった。以下に項目に分けて示す。 1.電波銀河Fornax Aの再観測結果を解析、結果を国際学会などで口頭発表した(Tashiro et al.,in"X-ray Astronomy 1999,Bologna,Italy"ほか)。この観測によって、電波ローブ中で粒子のエネルギーの高い領域と磁場の高い領域が分離していることを、はじめて観測的に確認した。また1999年3月に行われた"Heating and Accerelation in the Universe"での報告を審査ののちジャーナルAstronomische Nachrichten(AN)vol 320に掲載予定。 2.「あすか」衛星による電波ローブ天体の観測の結果をまとめ、審査ののちジャーナルに掲載(Adv.Space Res.25,751,(2000))。 このほか今年度は、ASTRO-E用HXD検出器の開発、製作、および性能試験を継続した。とくに機上でのデータ処理ソフトウェアの開発と地上試験用のソフトウェアの機能確認を行った。また次世代硬X線検出器の開発に向け、位置読み出し型光電子増倍管をつかった無機結晶シンチレータ検出器の試作を行った。
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