研究課題/領域番号 |
11440130
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
志知 龍一 名古屋大学, 理学部, 教授 (50022596)
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研究分担者 |
村田 泰章 工業技術院, 地質調査所, 主任研究官
小川 克郎 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40262844)
足立 守 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10113094)
山崎 文人 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10089857)
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キーワード | 西南日本 / 重力データベース / 稠密性・均一性 / 高精度 / データ分布の無空白化 / 重力異常図 / CD-ROM |
研究概要 |
[目的と方法]本研究の目的は、名古屋大学で構築を進めてきた西南日本全域を満遍なく覆いつくす重力データベースを完成・公表して、地球科学関係各方面の研究に資する事にある。本データベースは、(1)データ分布の稠密性・均一性、(2)1mgalの高精度の2大メリットで特徴づけられる。本研究によって、西南日本全域でデータ分布の無空白化を達成し、この完成を受けて、その集大成として西南日本全域の立体視図を含む大判・多色刷りの各種重力異常図を印刷・配布するとともに、全オリジナルデータおよびメッシュ化データをCD-ROM化して一般ユーザーの利用に供する。具体的には、(a)データの無空白化と一層の稠密化のための資料収集・編集、(b)データベース完成とその運用にむけたデータ処理システム全般の開発・完成、(c)研究の集大成として各種重力異常図版の作成・配布・オリジナルデータの公表、の3課題と定める。本年度は、(a)の達成と(b)のため計算器機システム導入およびソフト開発を行い、環境整備をする。最終年度に、(b)の完成と(c)の達成、という手順で実施する。 [本年度の実績]本年度に設定した2課題のうち(a)は、フォッサマグナ北部や阪神地域での独自データの蓄積と他機関データの集録が進み、完全に達成する見通しである。すなわち、まだ名大データベースに唯一未収録となっていた九州の一部地域については、地質調査所集録データが本年度内に公表されるので、このため、当所予定の独自測定を変更した。もう一つの(b)の課題も順調に達成した。すなわち、これまでの大型計算センターによるデータ処理・図化などの全般に関わる手法開発者が所属する北海道大学と協力し、新たなシステム構築を進めている。そのための環境整備のため、新規に計算機および周辺器機を導入した。現在、その運用のためのソフト作り・データベースの中身の編集作業を進めている。これで、来年度内の目標完全達成見通しができた。
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