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1999 年度 実績報告書

超高圧実験による地球成層構造の起源の解明

研究課題

研究課題/領域番号 11440133
研究種目

基盤研究(B)

研究機関岡山大学

研究代表者

伊藤 英司  岡山大学, 固体地球研究センター, 教授 (00033259)

研究分担者 WALTER Michael  岡山大学, 固体地球研究センター, 助教授 (20284094)
桂 智男  岡山大学, 固体地球研究センター, 助教授 (40260666)
中村 栄三  岡山大学, 固体地球研究センター, 教授 (80201672)
神崎 正美  岡山大学, 固体地球研究センター, 助教授 (90234153)
米田 明  岡山大学, 固体地球研究センター, 助教授 (10262841)
キーワード燒結ダイアモンド / 放射光 / SnO_2高圧相 / 鉄 / 溶融実験 / リキダス相 / MORB / 沈み込むスラブ
研究概要

放射光によるX線その場観察実験を中心に燒結ダイアモンドによる超高圧高温の発生技術の開発を行った。その結果、SnO_2のCaCl_2型からα-PbO_2型さらに立方晶(Pa3-)ヘの転移はそれぞれ15,17GPaで生ずることが判明した。立方晶についてP-V-T関係を29GPa、1400Kまで調べ、常圧下での単位胞体積と体積弾性率はそれぞれ130.6(3)Å^3,246(9)GPa、25GPaでの熱膨張率は1.7(4)×10^<-5>K^<-1>と決定された。また、鉄の状態を約40GPa,1600Kまで観察し、ε-γ相境界線の決定と30GPa以上において存在が主張されている第5番目の固相βの探査を行った。その存在を確認できなかったが、条件を拡大して継続している。
(Mg,Fe)O-SiO_2系の溶融実験を40GPaまで行い、ペリドタイト組成において30GPa以上でペロフスカイトがリキダス相として晶出するためには少量のAl_2O_3の存在が必須であることが明らかになった。
MORB組成の物質について相平衡関係を37GPaまで調べ、出現する相の化学組成とそれぞれの量比を決定した。その結果、最近報告されている沈み込むスラブの下方900-1100kmに存在する地震学的不連続に対応する相変化は認められなかった。しかし、この物質の下部マントル上半部における密度は平均的な密度より高く下部マントルにおいてもスラブは沈み込み得ることが示された。

  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] M. Akaogi & E. Ito: "Calormetric study on majorite-perovskite transition in the system Mg_4Si_4O_<12>-Mg_3Al_2Si_3O_<12> : transition boundaries with positive pressure-temperature slopes"Phys. Earth Planet. Inter.. 114. 129-140 (1999)

  • [文献書誌] A. Nakatsuka, A. Yoshiasa, T. Yamanaka, T. Katura & E. Ito: "Symmetry change of majorite solid solution in the system Mg_3Al_2Si_3O_<12>-MgSiO_3"Am. Mineral.. 84. 1135-1143 (1999)

  • [文献書誌] M. J. Walter: "Screws tighten on the core"Nature. 398. 563 (1999)

  • [文献書誌] X. Xue & M. Kanzaki: "NMR characteristics of possible oxygen sites in aluminosilicate glasses and melts : an ab initio study"J. Phys. Chem B. 103. 10816-10830 (1999)

  • [文献書誌] M. Yoshikawa & E. Nakamura: "Geochemical evolution of Horoman peridotite complex : Implications for melt extraction, metasomatism and compositional layering in the mantle"J. Gerphys. Res.. 105. 2879-2901 (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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