研究課題/領域番号 |
11440169
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研究種目 |
基盤研究(B)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
竹内 英夫 東北大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (30111454)
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研究分担者 |
増田 聡 東北大学, 大学院・薬学研究科, 助手 (90281980)
三浦 隆史 東北大学, 大学院・薬学研究科, 講師 (30222318)
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キーワード | 紫外共鳴ラマン分光 / 偏光 / 膜タンパク質 / バクテリオロドプシン / 配向膜 / 構造解析 |
研究概要 |
励起レーザー光の偏光面を試料の配向方向に対して平行および垂直にした場合の紫外共鳴ラマン散乱強度の差から、試料分子中の紫外発色団の配向方向に対する傾き角を定量的に決定することのできる偏光紫外ラマン強度差分光法を、膜内在性タンパク質(膜タンパク質)に適用できるように、理論的・実験的に拡張・発展させ、様々の膜タンパク質や膜結合ペプチドの構造解析を行うことが本研究の目的である。この目的を達成するために、以下の研究・開発を行った。 1.紫外専用分光器および光学部品を購入し、偏光紫外ラマン強度差分光用システムの作製と改良を行った。再度の改良により、極めて良質の偏光紫外共鳴マンスペクトルを得ることのできるシステムを作製することができた。 2.偏光紫外共鳴マンスペクトルから、紫外発色団の配向方向を求めるためのデータ解析法を理論的の定式化し、数値シミュレーションにより、理論式の妥当性を確認した。 3.バクテリオロドプシンを高度好塩菌から規定の方法に従い抽出・精製し、種々の条件検討を行った結果、配向膜を作製することができた。また、配向度は吸収分光法を用いて確認した。 4.バクテリオロドプシン配向膜の偏光紫外共鳴マンスペクトルを測定した。今後、ミュータントについても測定を行い、それらのスペクトルを総合的に解析することにより、光反応サイクル中での構造変化を明らかにする予定である。
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