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1999 年度 実績報告書

超臨界CO_2中における環移金属錯体分子のダイナミクスのNMR法による研究

研究課題

研究課題/領域番号 11440176
研究種目

基盤研究(B)

研究機関大阪大学

研究代表者

江口 太郎  大阪大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (50107083)

研究分担者 中山 壽量  神戸薬科大学, 助教授 (40189080)
上田 貴洋  大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (70294155)
宮久保 圭祐  大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (70263340)
キーワード高圧NMR / 超臨界流体 / キセノン / 二酸化炭素 / 細孔性物質 / 遷移金属錯体 / 触媒 / ダイナミクス
研究概要

1.当研究室自作の^<129>Xe NMR用の温度可変(-40〜+80℃)のin situ 固体高圧(50気圧)高分解能NMRプローブに改良を加え,超臨界CO_2(臨界温度31.0℃,臨界圧72.9atm)の条件で使用できる温度可変(-70〜+150℃)のin situ 固体高圧(200気圧)高分解機能NMRプローブを設計・製作した.プローブヘッドの断熱シールにはガラス製のデュワーを用いた.ジルコニア製の耐圧セルとCu-Be合金のフランジとの接続のo-リングはインジューム線を使用した.この高圧NMRプローブについて『大阪大学低温センターだより』で報告し,論文を J.Magn.Reson.に投稿準備中である.
2.Bruker MSL-200NMR装置を使用し,ミクロポアーやメソポアーをもつ多孔質触媒中の超臨界Xe(T_c=289.8 K,P_c=5.8 MPa,ρ_c=1.15g cm^<-3>)のNMR測定を行った。まず細孔径2.7nmのFSM-16の^<129>Xe NMRをP=0-10MPa,T=291-323Kの範囲で測定した.各温度において、Xeガスおよび吸着されたXeに対応する2本の共鳴線が観測された。291Kの場合,Xeガスの化学シフトは,低圧では密度にほぼ比例して緩やかに変化するが、臨界圧力近傍では急激な密度の上昇に伴い,低磁場側へ大きくシフトする.細孔内のXeの化学シフトはXeガスとは異なり,圧力依存性が弱く緩やかな増加を示す.メソ細孔内の実効圧力よりも高いと考えられる.吸着 Xeの線形は,臨界圧以下の約2MPaから非常に複雑な圧力依存性を示すことがわかった。323Kの場合,Xeガスおよび吸着Xeの化学シフトは共に,圧力依存性が弱く緩やかな増加を示す.これは,高温で密度が減少するに伴って主としてXeどうしの相互作用が減少することを示唆している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 永阪文惣: "簡易型高圧NMRプローブの試作"大阪大学低温センターだより. 107. 19-23 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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