(1)ルテニウムポルフィリンを中心とする分子ジャックの合成 分子エレクトロニクスのための分子として、電極金属との接続のための分子ジャックとそこから垂直に伸びるワイヤー部分からなる「自立型分子ワイヤー」の合成を行った。分子ジャックは、ポルフィリン骨格を持っており、その中心金属から軸配位子としてワイヤーが伸びる構造を持っている。中心金属としてルテニウムを用いると非常に安定な「自立型分子ワイヤー」ができることが判った。分子ジャック、ワイヤー部分とも様々な構造を持つ分子を合成した。 (2)専有面積の大きな分子ジャックの合成 分子ジャック部分の専有面積を大きくして、ナノ電極間に存在する分子の数を制御することを目指した「オクトパス型分子ジャック」を合成した。 (3)分子ジャックと結合可能な光応答性分子ワイヤーの合成。 上記のルテニウムポルフィリンを中心とする分子ジャックに結合できる構造の光応答性分子ワイヤーを合成した。
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