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1999 年度 実績報告書

沿岸有光層における生物ポンプ効率の制御要因-生物・元素・有機分子種による解明-

研究課題

研究課題/領域番号 11440226
研究種目

基盤研究(B)

研究機関筑波大学

研究代表者

濱 健夫  筑波大学, 生物科学系, 助教授 (30156385)

研究分担者 井上 勲  筑波大学, 生物科学系, 教授 (70168433)
山口 征矢  東京水産大学, 水産学部, 教授 (70114220)
キーワード生物ポンプ / 基礎生産 / 移出生産 / 植物プランクトン / 鉛直輸送
研究概要

1.海洋観測・実験
相模湾における海洋観測および実験は、1999年6月より8月を除いて、現在まで7回実施した。観測は相模湾のほぼ中央部に位置する測点S3を中心に行い、クロロフィル濃度、植物プランクトンの種類組成、^<13>Cトレーサー法を用いた擬似現場法による培養実験、筒状容器を用いた有機物粒子の沈降実験などを実施した。また、水温・塩分等の物理化学的情報も得た。
2.基礎生産過程
有光層を積算した1日あたり1m^2あたりの基礎生産量は、測定期間中に309〜795mgCl^<-1>d^<-1>の間で変動した。600mgCl^<-1>d^<-1>を越える高い生産量は、6,7および10月に認められた。9月では385mgCl^<-1>d^<-1>と生産量は低く、これは有光層における栄養塩類の枯渇による事が示唆された。また,秋から冬にかけては水温の低下に伴う生産量の低下が認められた。
3.有機物の沈降過程
筒状容器を用いた有機物粒子の沈降実験では,12時間の静置により植物プランクトンが沈降する傾向にあることが、クロロフィルaの測定結果から示唆された。一方、懸濁態有機炭素濃度で見ると、必ずしも沈降の傾向が認められなかった。これは、動物プランクトンなど植物プランクトン以外の有機物の分布を反映しているためと考えられる。

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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