研究課題/領域番号 |
11450022
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用光学・量子光工学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
山下 幹雄 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10240631)
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研究分担者 |
大谷 守正 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助手 (90001320)
森田 隆二 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (30222350)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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キーワード | 包絡波近似(SVEA)フリー / 光パルスのモノサイクル化 / 超広帯域コヒーレント光波 / 誘起位相変調 / 空間位相変調器 / シングルファイバー非線形伝播 / 極短光パルス電場計測 / チャープ補償 |
研究概要 |
包絡波近似(SVEA)を越えた非線形光学現象の研究として、1.数100THz以上の超広帯域コヒーレント光波の発生、 2.光パルスのモノサイクル化、3.極限時間域の光波計測の研究を行い、以下のような成果を得た。 1.超広帯域コヒーレント光波の発生 (1)独自なシングルモード(SM)キャピラリーファイバー誘起位相変調(IPM)による300〜1000nm(Δν=700THz)の光波発生に成功→0.9サイクル・1.5fsTLパルスに対応→位相が確定した最広帯域コヒーレント光波 (2)独自なSM石英ファイバーIPMによる490〜900nm(Δν=290THz)および670〜1250nm(Δν=290THz)の光波発生に成功→1.9サイクル・4.0fsおよび1.5サイクル・4.2fsTLパルスに対応→SM石英ファイバーでは最広帯域コヒーレント光波 (3)IPM特有のスペクトル振動構造の初の観測とその起因の理論的解明 (4)IPM超広帯域光波の基本位相特性の解明 (5)SMファイバー中のSVEAフリー非線形光波伝搬の理論・実験両面からの解明 2.光パルスのモノサイクル化 (1)独自な空間位相変調法(SLM)による4.1fs・1.78モノサイクル台光パルス発生に成功→世界最短(4.0fs)レベル達成 (2)独自なプリズム対+プリズム分散SLMによる4.9fs・2.06サイクル光パルス発生に成功 (3)独自なプリズム対+回折格子分散SLMによる6.0fs・2.4サイクル光パルス発生に成功 (4)同様な手法による75MHz高繰り返し、7.1fs・2.7サイクルTL光パルス発生に成功 (5)7fs台光パルスの3次位相分散特性の実験的解明 (6〉IPM超広帯域光波のSLMによるチャープ補償基礎実験に成功 (7)現実的なSVEAフリー非線形光波伝搬解析による510asアト秒光パルス発生の定量提案 3.極限時間域の光波計測 (1)試作SH・FROG装置および試作SPIDER装置により、5.0fs光パルス波形I(t)・位相変化ψ(t)測定に成功→後者についてはこれまでの最短パルス測定であり、オクターブを越えたスペクトルパルスのI(t)・ψ(t)測定が可能 (2)高感度変形SPIDER法の提案と基礎実験実証に成功
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