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1999 年度 実績報告書

ドライビングシミュレータを用いた事故再現手法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 11450093
研究種目

基盤研究(B)

研究機関東京大学

研究代表者

藤岡 健彦  東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (60167624)

研究分担者 今泉 博英  東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (70010858)
キーワードドライビングシミュレータ / AR(事故再現手法) / ドライバビリティ / ITS / 生体情報 / 危険回避
研究概要

ドライビングシミュレータを用いた事故解析手法を開発することを目的として、本年度はその準備段階としてドライビングシミュレータの改良とドライバビリティ評価の基礎実験、および典型的な事故状況を想定した回避実験を行った。まずドライビングシミュレータの改良に関しては、新たにモーション装置を持つ可動式のドライビングシミュレータを製作した。モーション装置の制御により加速度の模擬方法を検討し、ドライバを乗せた評価実験により傾斜を用いた加速度感覚発生方法を採用した。これにより従来の固定式シミュレータ比べ臨場感が向上し、危険回避などの実験における実車感覚の再現性が向上した。次にドライビングシミュレータを用いた基礎実験としてドライバビングシミュレータの時間遅れに対するドライバビリティの評価を行った。評価はドライバの車線追従成績(パフォーマンス)と心拍変動解析(ストレス)の2つの観点から行った。両者の結果には開きがあり、パフォーマンスが一見落ちないように見える状況でも、生理的指標から見るとストレスが大きくドライバビリティの総合的に低下する場合があることがわかった。今後本手法を応用することで事故解析においてもパフォーマンスとストレスの両面からの事故要因の分析が可能になると思われる。さらに、ある地域での交通事故状況のデータを元に、良くあるパターンの事故をシミュレータ上に再現し、回避操作の解析によってドライバ特性を見る基礎実験を行った。回避操作内容の分析結果を実車でのデータと比較して、シミュレータにおいても同様の回避操作を行っていることを確認した。また危険な状況でドライバが回避できる余裕時間や、操舵可能な最大角速度などについても数名の被験者から基礎データを収集した。さらにこれらのデータを元に得られた傾向から将来的なITSを見据えた操舵支援装置を提案し、同様の回避実験により大幅な回避性能の向上を確認した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 藤岡健彦 松下暁文: "操舵支援システムによる障害物回避性能の向上に関する研究"日本機械学会第8回交通・物流部門大会講演論文集. 99-59. 79-82 (1999)

  • [文献書誌] T.Fujioka Y.Shirano A.Matsushita: "Driver's behavior under steering control system"Proceeding of ITSC'99. 246-251 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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