研究概要 |
本年度は,模型容器および加振実験システム作成して予備実験を行うこと,および,理論解析手法を開発することに重点をおき,以下の成果を得た. (1)多液面を有する容器として,2つの直方体容器が底部で接続された容器に着目し,液面揺動の観察の便宜を考慮して,透明なアクリル板を用いて模型容器を作成した. (2)発信器,フイルタ,加振機,非接触変位計,計測用パーソナルコンピュータ他からなる振動試験システムを試作し,上記モデルの予備加振実験を開始した. (3)液面揺動の非線形性および多液面間の連成を考慮して,多液面を有する容器内の液面揺動を支配する運動方程式を導出した. (4)導出した運動方程式に基づき,液面揺動の時刻歴応答計算を行うとともに,多液面間の液面揺動の連成メカニズムについて考察した.
|