研究概要 |
情報化社会における電話,映像,大容量データベースを含む広帯域な情報を瞬時に双方向通信するためには,新たな構成原理に基づく高速・大容量伝送システムの研究開発が必要とされる。そこで,本研究では高速・広帯域なマルチメディア通信サービスのノード間に大容量の光パス・ネットワークを構成するための基本技術を検討した。 特に,今期は,その実現の要となる多数の光周波数発生法,光合分波器の基礎検討,光波通信外部変調技術の検討,及び光パスネットワークの所要波長数,波長割り当て法,セルフヒーリング法などを検討した。 多周波光周波数発生技術の研究では,パルス化光周波数発生器の波長掃引数について,回路の偏波依存性を考慮すると最悪26回(掃引幅6.5GH)に低下する.これを解決する回路構成の工夫により,698回(174.5GHZ)に拡大できた. 光波通信外部変調技術の研究では,外部変調形単側波帯(SSB)変調法を提案し,変調特性,スペクトル,ファイバ分散の影響を考慮した受信波形アイ開口などを求め,従来の光変調方式に比べて有効性を明らかにした。WDMパスネットワークのルーチング法について,超大容量波長多重伝送の容量割り当て法,波長割り当て法と,所要光ファイバ数などを明らかにした。
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